揉め事が減りやすいメリットも 実家の片づけを早めに始めたほうがいい理由 掃除のプロが解説
ついつい後回しになりがちな「実家の片づけ」。奇跡の9連休ともいわれる今年の年末年始は、実家の片づけを始める絶好のチャンスです。実際に実家の片づけに苦労した経験のある、、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんの経験を基に、親が生きているうちに片づけをするメリット8つを紹介。今回は後編です。 【画像】親族が亡くなったあと最も困ったタイミング・トップ5 相続や不動産関連は何位? ◇ ◇ ◇
メリット5:把握しづらい契約を確認できる
オンライン口座やネット証券、電子マネーなどのインターネット上の財産、クラウドサービスやサブスクリプション(ネットフリックス、Amazon Primeなど)のアカウント情報など、そのほかにも本人がいなければ確認が難しいものはたくさんあります。 預貯金関連やスマートフォンの暗証番号、光熱費の契約状況など、聞いておくべきものは片づけをしながら確認しましょう。
メリット6:遺産相続の手続きがスムーズになる
生前整理を進めておくことで、資産が可視化できるようになります。すると、何もしていないのに比べて、遺産相続の手続きがスムーズになるでしょう。 事前に準備し、話し合いを行っておくことで、相続後の手続きにおいて家族間のトラブルを防ぐことにつながります。
メリット7:不動産の売却がスムーズになる
家の中の不要なものを処分し、家を片づけておくことで、不動産の売却活動がスムーズに進みます。速やかに売買できれば、家族間のトラブルを減らせるでしょう。 また、固定資産税など、不動産を所持することで発生する税金を減らすことにもつながります。
メリット8:要介護前にやっておけば安心
親が認知症を患ったり、要介護状態になったりすると、気分的にも物理的にも片づけを進めることができなくなります。親が元気に動けて、互いに心に余裕があるうちに片づけることは、未来に安心をもたらすでしょう。 実家の処分や片づけは、家族が集まるいい機会になります。そうして顔を合わせるなかで、何を誰が継ぐかなど、未来のことを一つひとつ決めていきましょう。きょうだい間の揉め事が起きても、親がいればスムーズに解決できるかもしれません。
和栗 恵