古田島、曽谷を担当したオリックス・岡崎大輔スカウトが大事にする目利きのポイントは「見ていてワクワク選手」
【球界ここだけの話】プロ野球ドラフト会議が今月24日に開催され、オリックスは麦谷祐介外野手(22)=富士大=を1位指名した。強肩強打の即戦力を担当したのが、岡崎大輔スカウト(26)だ。 【写真】オリックスから1位指名を受けた富士大の麦谷祐介外野手 岸田護監督「スターになれる」 同スカウトは2017年に花咲徳栄高からドラフト3位でオリックスに入団し、内野手としてプレー。21年限りで現役を引退し、同年12月に23歳という若さで球団スカウトに転身してからはその慧眼を遺憾なく発揮している。 22年のドラフト会議では1位の曽谷(白鷗大)、昨年は6位の古田島(日本通運)を担当。両投手は今季、1軍の舞台で目覚ましい活躍を見せた。 2年目左腕の曽谷は開幕から先発のローテーションを守り、チームトップタイの7勝(11敗)を挙げ、防御率2・34と好成績。また、ルーキーの古田島はNPB記録に並ぶ、プロ初登板から22試合連続無失点をマークするなど50試合の登板で防御率0・79とブルペンに欠かせない戦力として存在感を示した。 担当した選手が次々と活躍する姿を見られるのはスカウト冥利に尽きるかもしれない。闘志あふれるスタイルで勝ちパターンを任されるまでに評価を高めた古田島には「1年目から1軍でやれる男だとは思っていたけど、僕が想像していた以上の活躍をしてくれた。1年目から50試合も投げられるなんてビックリ」とうれしそうに語れば、曽谷についても「今まではコントロールに苦しむ姿があったけど、今年は安定していた。気持ちの部分で少し余裕が生まれたのかな」と成長に目を細めた。 「この仕事は縁とタイミング。他球団との兼ね合いもあるなかで獲得できて、活躍してもらって、もう感謝しかないです」。そう熱く語る岡崎スカウトにはオリックスの戦力として求められる人材を見定めていくうえで大事にしていることがあるという。 「見ていてワクワクする選手ですね。次の打席でどんな打撃を見せてくれるかな? 2イニングはどんな投球をするんだろう? もっと見たい、また見たい、と思わせてくれる選手を推薦しています」 曽谷、古田島だけでなく、今年のドラ1麦谷も同スカウトがほれ込んだ金の卵だ。これからも〝ワクワク〟を求めてまだ見ぬ才能を発掘していく。(織原祥平)