韓国次官 北朝鮮に水害支援受け入れを呼び掛け=「深刻な人命被害」
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の金秀卿(キム・スギョン)次官は2日、聯合ニュースTVの番組に出演し、豪雨被害を受けた北朝鮮に対する韓国政府の支援の提案について「北が応じれば朝鮮半島の緊張緩和に大きく役立つのではないかと期待している」と述べた。 韓国政府は1日、大韓赤十字社を通じて北朝鮮に救援物資の支援を提案したが北朝鮮は回答していない。北朝鮮は昨年4月から南北当局間の連絡を一方的に遮断している。 金氏は北朝鮮当局に対し、「政治的状況とは関係なく、住民が人道的(危機)状況に陥っているため韓国の真摯(しんし)な提案に応えてほしい」と呼び掛けた。 被害規模については、北朝鮮が4年ぶりに党中央委員会の政治局非常拡大会議を開いたことを挙げ、「深刻な被害の証左」だと指摘。「(集中豪雨により)大規模な浸水や土砂崩れが発生し、これまでよりかなり深刻な人命被害が出ているのではないか」との見方を示した。 北朝鮮では先月末、北西部の平安北道などで豪雨による洪水が発生。北朝鮮メディアは新義州市などで約4100世帯が浸水し、農耕地3000町歩(1町は3000坪)、建物、道路、鉄道に被害が出たと報じた。韓国の情報当局は1000人程度の死者が出た可能性もあるとみている。
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