全日本高校声楽コン瀧廉太郎顕彰賞に徳島・城ノ内中教6年の毛利心馨さん
声楽家を目指す全国の高校生が競う「第78回瀧廉太郎記念全日本高校声楽コンクール」(大分県竹田市など主催)で、城ノ内中等教育学校6年の毛利心馨(もとよし)さん(18)が、課題曲の最優秀者に贈られる「瀧廉太郎顕彰賞」を受賞した。「最後の挑戦で素晴らしい賞を頂き、うれしい」と喜んでいる。 【動画】パワプロ主題歌のボーカルに抜てき! 徳島県美馬市の高校生・藤原美慶さん 竹田市総合文化ホールで行われたコンクールには、全国から地区予選を通過した32人が参加。毛利さんら10人が10月19日の予選を突破し、20日の本選で歌声を披露した。 毛利さんは瀧廉太郎の作品から選ぶ課題曲に「荒城の月」を、自由曲にイタリアの作曲家トスティの「薔薇(ばら)」を選択。審査員からは「響きの甘いリリックテノールがすてきで、息の流れに乗った自然で滑らかな歌い方」と評価され、全体で4位に相当する優秀賞と、今回新設された瀧廉太郎顕彰賞を受賞した。 「荒城の月」は曲の雰囲気やメロディーが好きで、特に高音の響きの美しさが気に入っているという。「本番では少し音がずれてしまったが、楽しんで歌えた」と振り返った。 毛利さんは、両親の勧めで4歳から声楽を習い始めた。コンクールは3年連続の出場で、受賞は初めて。「声楽の先生や伴奏の先生、会場まで応援に来てくれた人のおかげ」と感謝した。大学は理系学部を志望しているといい、「声楽は趣味として続けていきたい」と話した。