閉院から9カ月…室戸市佐喜浜地区の診療所が《復活》「もうほんとに助かります」【高知】
高知さんさんテレビ
地域の病院がなくなり医療の確保が困難になっていた室戸市佐喜浜地区で、別の地区から医師が巡回する形の診療がスタートしました。 22日から診療が始まったのは室戸市の佐喜浜地区です。旧佐喜浜診療所では朝9時ごろ、待合室に多くの患者の姿が。室戸診療所からやってきた伊奈幸樹医師を中心に診療が行われます。 地元の人(81歳): 「もうほんとに助かります。近くで。うれしいです。みんなとも会えて話もできるしね」 地元の人(86歳): 「わたしら(車を)運転するとしても一人暮らしやし、どっかに頼まないかんやんか。こんなことがあって、ほんまにうれしいわ」 室戸市佐喜浜では今年2月スタッフの人員不足などのため民間の医療機関が閉院し、地区の患者は車で20分ほどの室戸診療所や、バスやタクシーで安芸市まで行かなければなりませんでした。 9カ月ぶりに医師の姿が戻ったここ旧佐喜浜診療所。診察を担当する伊奈医師はー 伊奈 幸樹医師: 「患者さんひとりひとりの顔がよくわかるし生活も透けて見える。ひとりひとりの患者さんと向き合って診察もできますので、患者さんにとっても僕自身にとっても大事な場所だなと思います」 室戸市健康医療政策課・松下 善徳課長: 「来年度以降に市立診療所として開所して、室戸診療所と一体になって地域に医療を提供したい」 診療初日の22日午前はおよそ20人が訪れました。 佐喜浜地区での診療は毎週火曜と金曜の2回。当面医師を派遣する形で続きますが、室戸市は来年度以降地区に市立診療所の設置を検討しています。
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