【阪神】岡田前監督に〝禁煙ルール〟の心配無用「たばこ、もうやめたよ」秋季キャンプの紅白戦は「意味ない」
阪神は岡田彰布前監督(66)が6日、1日付で球団の「オーナー付顧問」に就任したことを発表した。3年契約で今後は助言などを行う相談役としてチームを支える。同日、約1か月ぶりに公の場に姿を見せた前虎将は〝衝撃発言〟を連発。ここまで体調不良と伝えられていたが、健康を気づかうように自らのオーバーホールに成功すると指揮官時代の舌口調モードもよみがえった。 この日、虎番たちをもっとも驚かせたのは藤川球児監督(44)が打ち出したチームに対する「禁煙ルール」に話が及んだ時だった。岡田前監督といえば、言わずと知れた〝愛煙家〟。新幹線が全面禁煙となった際には頭を抱え、時にはたばこを片手に囲み取材を行うこともあった。 それだけに藤川監督の禁煙政策は、今後もチームに出入りする自らにとって大打撃ではないかと思われたが「えぇっ!? もうやめたよ、オマエ。何よ、たばこなんてもう1か月やめてるやん」とまさかの禁煙宣言。さらには、やや食い気味にジャケットの内ポケットを見せながら「もう(たばこ)持ってないよ、おーん」と〝ニコチン卒業〟をアピールした。 禁煙するきっかけとなったのは、レギュラーシーズン終了後の体調不良だったという。「(10月)7日、点滴打ちに行ってからやからな。あれからたばこ吸えんかったからなあ」。その後のCSファーストステージ(10月12、13日・甲子園)では、3位・DeNAにやられっぱなしの2試合となったが「クライマックスの時、ベンチ裏でもたばこ吸うてないし、多分(たばこを球場に)持って行ってないよ。さい配に影響? 知らん。さい配なんかするような展開ちゃうかったやん。(たばこ)いらんかったよ」と苦笑いを浮かべながら振り返った。 たばこを止め、身も心もスッキリした前指揮官は早速従来の〝岡田節〟をさく裂させまくった。藤川新監督は1日から行われている秋季キャンプで紅白戦を実施。しかしながら前虎将は「秋にね、紅白戦なんか俺は全然意味ないと思うけどな」とバッサリ。さらには昨秋に実戦を行わなかった理由を「俺らは見てるだけで楽やんか。コーチに楽させたらあかんから」とし「これで結果が出たから、開幕使うてくれるから言うたら2月なったら、そんなんもう忘れてるわけやから、はっきり言うて」とも続けた。秋季キャンプでの〝紅白戦不要論〟を唱えた格好だ。 岡田前監督はユニホームこそ脱いだものの、秋季キャンプを早くも視察する予定。来季もホーム、ビジター問わず球場を訪れるつもりだという。今後もフルスロットル状態でタイガースへの〝愛ある苦言〟や〝金言〟を授けてくれそうだ。
奥中佑佳