【ご当地パン】レトロでウマくて感涙必至。石川県小松市のソウルフード『あづまや』の「ホワイトサンド」とは?
懐かしさのある甘味が光る「ピーナツサンド」
続いて「ピーナッツサンド」(250円・税別)。食パンにクリームを塗って挟むタイプのサンドパンでは定番の味ですよね。これまたパッケージのデザインがかわいいです。パッケージを眺めているだけで、旅先ならではの郷愁を感じられます。
このピーナッツサンドもクリームが多いです。口へ運んでみると、シンプルで強めの甘味が口内に広がりました。昔ながらのピーナツサンドの味です。優しい食パンが強めのピーナッツクリームを包むことで、全体が調和の取れた味になっています。 そしてピーナッツクリームが多いのに、食べやすい。個人的にめちゃくちゃ好きな味です。子どもの頃に食べていたら間違いなくハマりまくって個人的なソウルフードになっていたでしょう。 それにしても、パンの生地のレベルが高くて驚きます。買ってから時間が経っているのに、パサつきは一切なく、しっとりふわっとしているんです。バターリッチな高級食パンとも異なり、スーパーのパンのような落ち着きのある風味とも違う。このクリームを挟むために生み出された、そんな感じのパンです。パン屋さんの底力を感じます。
実は全国で売られている「頭脳パン」
最後に食べたのは「頭脳パン」(220円・税別)。パッケージには昭和のマンガに出てきそうな線の太い博士が描かれ、「ずのうパンを毎日食べてよく勉強して優秀な成績を残そう」と言っています。 ちなみに金沢市内のいくつかのパン屋さんも同じ商標のパンを作っているため、各メーカーで味が異なるそうです(ちなみに、金沢製粉が作るビタミンB1がたっぷり含まれる「ずのう粉」が使われているそう)。 商品名どおり、受験シーズンになると爆売れしたり、東大や京大に置かれて大人気を博すなど、勉強界隈では強い支持を集めています。実は石川県以外でも、特定の地域のスーパーでも入手できます。
というわけでその頭脳パンをガブリ! パンの中にクリームやジャムなどは入っていません。その代わりレーズンがふんだんに入っています。パンの表面と中心部にまんべんなく配置されているので、どの部分を食べても甘味と酸味のアクセントを味わえます。 そして、生地は練乳が加えられているおかげで、ほのかに甘い。パン生地の密度もほどよく、パサつきは皆無。生地が主体のパンなのに、食べ続けても飽きません。あれよあれよとかじっているうちに、いつの間にかなくなってしまいました。これも中毒性が高いですね。近所で売っていたらヘビーローテーションすると思います。