【三原勇希さんインタビュー】出産前は「諦め」と思っていたことが「いい変化」に
働く夫が羨ましくて八つ当たり。卑屈な自分に、さらに落ち込む日々も
――パートナーとは、子育てについて、どのように話し合っていますか? プロスポーツ選手という職業柄、気を遣う場面も多いのでは。 出産前に話し合い、夫は体が資本の職業だけど、里帰り出産はせず、新生児の時から二人で育児をしようと決めました。夜間もこまめに授乳しなければならない期間は、夫がしっかり眠れるよう寝室を別にしています。彼は朝が早い代わりに帰宅する時間が早いので、赤ちゃんを任せて昼寝させてもらっています。また、生まれてから数週間は私の母親が家事などをサポートしてくれたので、本当に助かりました。 それらは事前にしっかり話し合っていたので、大きなストレスにはならなかったのですが…やっぱりイライラして当たってしまうこともありました。でも人間誰でも、睡眠時間がとれないしわからないことだらけの状況でそうなってしまうのは当たり前だよな、と今振り返って思います。 ――イライラしてしまうのは、どんな時ですか? もうこればっかりは体力的に大変な時期だからですし、誰も悪くないんですけどね。しいて言うなら夫は毎日、外に出て、いろんな経験を重ねているじゃないですか。“自分はずっと家にいてすごく大変なのに、いいなあ”と、卑屈になって拗ねちゃうことが、産後1~2カ月の頃はありました。夫と同じように外出したい、というのではないし、子どもはいつでも可愛くてたまらないのですが、“あなたはいいよね”と感じてしまうことや、夫に当たってしまう自分自身が嫌で、それ自体が一番のストレスになっているような気がしました。でも子育てに慣れてきた今は、子どもとずっと一緒にいられて最高!と本気で思っています(笑)! ――パートナーに当たってしまったり、意見がぶつかってしまった際、どのように関係を修復していますか? 「ありがとう」と「ごめんね」はどんな時もきちんと、1日に何度も言うようにしています。妊娠中から、お互いに気をつけていることのひとつですね。ちょっとしたことでも感謝し合うと気持ちがよくなるし、すぐに謝ると引きずらなくて済む。それだけで、だいぶいい関係を築ける気がします。お互いに言いやすい空気を常に保つようにしてますね。 そして私自身が、しっかりリフレッシュすること。近所を散歩したり、お風呂に入りながら本を読んだり、好きな音楽を聴いたり。子どもが生まれてから、些細なことに幸せを感じ、楽しむのがうまくなった気がします。世界の見え方も、発言する時の視点もかなり変わりましたし。