「撮り鉄」無断駐車で渋滞発生 記念ヘッドマーク付機関車が運行中止
観光蒸気機関車「SLもおか」の運行などで知られる真岡鉄道(栃木県真岡市)は3日、記念のヘッドマークをつけたディーゼル機関車(DL)の運行を中止すると発表した。写真を撮ろうとする鉄道ファンらの路上駐車などがあり、「沿線の安全確保が大変厳しい」と判断した。 【写真】「北星」のヘッドマーク=真岡鉄道提供 記念の「北星」ヘッドマークがついていたのは、DL「DE101535号」。SLもおかを車両基地から始発駅まで運ぶなどして運行を支えている。今年は就役20周年で、同社の若手スタッフが企画した。かつて栃木県内で同型の機関車につけられたことがあり、スタッフが自作した。11月30日から運行され、12月22日までの週末に披露される予定だった。 初日の11月30日と翌12月1日は大勢の鉄道ファンらが写真撮影に訪れ、「予想をはるかに超える反響」(同社)だった。ところが、沿線住民から、一部のファンが無断で路上駐車し、交通渋滞が発生したと指摘されたという。また列車の乗務員からも「パトカーが出動し、車の移動を促しているような光景を見た」との報告があった。
朝日新聞社