雑談が苦手な人は、誰でもすぐ使える「HEFEメソッド」を会話の糸口にしよう
誰かと会話をしたいと思っても、会話の糸口となるトピックがわからなくて困った経験がありますよね? 今度そのような状況に陥ったら、「HEFEメソッド」を試してみましょう。
テーマを絞って会話の糸口をつくる「HEFEメソッド」
FORDメソッドに類似した「HEFEメソッド」とは、会話の糸口となる広範な4つの主題トピックを覚えやすくしたもの。 「HEFE」とは、趣味(Hobbies)・娯楽(Entertainment)・食べ物(Food)、環境(Environment)の頭文字をとったものです(ここでいう「環境」とは、気候変動や保護活動といった意味ではなくあなたの周囲の状況を指します)。 FORDのトピック(家族、職業、レクリエーション、夢)は、ある種のプロフェッショナルな状況や知人との会話に役立つかもしれませんが、HEFEメソッドは特に見知らぬ人との会話に役立つでしょう。 質問の例は以下です。 【趣味】 週末は何をされるのが好きですか? 夏に楽しいと感じることはありますか? スポーツを何かしていますか? 【娯楽】 お気に入りのテレビ番組は何ですか? 最近読んだ本で良かったものはありますか? ここ1年で観た最高の映画は何ですか? 【食べ物】 料理は好きですか? 人に料理をふるまうとき、得意な料理は何ですか? 今すぐ好きな食事を出してもらえるとしたら、何を選びますか? 【環境】 このバスはいつも時刻ぴったりに来ますか? リノベーション以来、ここに訪問するのは初めてですか? このスペースはいつもこんなに混雑していますか? 認知科学の研究者であり、Mind Brain EmotionのCEOであり、「52 Essential Conversations(成長マインドとコミュニケーションスキルを構築するための会話カード)」の開発者であるジェニー・ウー氏によると、HEFEメソッドは低リスクかつ直ちにアクセス可能な日常のトピックとのこと。 だからこそ、会話をはじめることに抵抗感や不快感をより感じにくくなると、ウー氏は述べています。 専門的な知識はあまり必要なく、意見や見方を共有することで、互いをよりよく知ることができるのです。 さらに、宗教や政治のように論争を生むトピックと比較して、HEFEメソッドに関連するトピックは比較的「安全」なトピックであると、心理学者のメアリー・アン・コーヴィ氏が次のように述べています。 安全なトピックは、心理的ハードルを最小限に抑え、自分自身の興味に焦点を当てる傾向があります。