クラスメイトを“ばい菌”扱いして鬼ごっこを…いじめに関わった子どもと話す時に気をつけたこと
偏った意見にならないように
我が家でもう一つ気をつけていること。 それは、ママと1対1で話した後には、パパに自分から報告して、また、1対1で話す時間を作ること。 そして、その結果をすり合わせて、みんなでいる時に、こんなことがあって……と、家族で話題を共有することです。 片方の親の意見は、一人の大人の意見であって、それだけが正しい意見だと思って欲しくないし、いろんな考え方や、方法があることを知ってほしくて、この時間は、何かあったときには、必ずとるようにしています。 二人に相談した上で、自分はどう思ったかを、兄弟もいる前で話してもらう。 一見、面倒に思えるかもしれませんが、子どもも、こうやって落ち着いて何度もその状況を客観的に見ること、いろんな大人の意見をきけることで、気づくことも多いようで。 「困ったことがあったら、これからも、こうやって話しながら解決していきたい」という風に言ってくれています。 今は、相談する相手が親だけれど、これから先、親に相談できないこともあるかもしれないので、一人のお友達の意見だけで判断しなかったり、いろいろな人の話を聞いて、総合的に考える。そんなことにもつながっていったら良いなと思っています。
親は、子どもを信じ、味方でいる。
子ども達には、まだまだ判断や対応が難しいこともあるけれど、その都度大人がしっかりと時間をかけて話を聞き、正しい道に導いていくことで、素直な子どもたちは、理解してくれるはず。 それから数ヵ月――。 「あれから、バイ菌の時みたいなことはない?」と尋ねると、 「もう、みんなやらないよ」と答えが返ってきます。 そして、先生から電話がかかってこなかったら、ママは知らずにいたんだけど……。 という話を、先日してみたところ、 自分としては、困っていなかったし、先生と話して解決したと思っていたから、わざわざ言わなかったそう。 後は、言うことで、もしかしたら怒られるかな?とも、やっぱり思っていたようです。 頭ごなしに叱るだけでは、子どもは何も言わなくなる。 親だろうと、一人の大人の正論が、子どもにとって正しいかはわからない。 ただ、親にできることは、 子どもを信じ、困ったら話してくれるような環境をつくること。 どんな時も、味方でいること。 これにつきるかなと思った出来事と、我が家の関わりについての紹介でした。 みなさんなら、こんな時、どう対応しますか? なんでもない我が家の日常と、子どもの関わりが、どなたかの参考になれば嬉しいです。 【Profile】にこはな(@nicohana.ouchi) にこはな 9、7、6、2歳の4児の母。産婦人科/NICU/小児科で看護師として勤務。ダウン症のある次男を出産後に退職。現在は保育園や障がい者福祉施設、放課後デイなどをまわり支援する看護師として勤務する傍ら、モンテッソーリ教師資格取得に向け勉強中。ベビーマッサージ/ヨガレッチ教室講師。小児専門理学療法士の夫と共に、運動×モンテッソーリを取り入れた療育×健常児も交われるような施設を開く夢の実現のために活動中。