ラプターズ初の永久欠番となったビンス・カーター「皆が一緒に喜んでくれると願っている」
11月3日(現地時間2日、日付は以下同)。トロント・ラプターズは、ホームのスコシアバンク・アリーナでサクラメント・キングスを延長の末に131-128で下し、今シーズンの戦績を2勝5敗とした。 【動画】カーターがラプターズ時代に見せたベストモーメント集はこちら! スコッティ・バーンズ、イマニュエル・クイックリー、ケリー・オリニク、ブルース・ブラウンをケガで欠く中、ラプターズはRJ・バレットが31得点9リバウンド6アシスト、クリス・ブーシェイが24得点5リバウンド、グレイディ・ディックとオチャイ・アバジがそれぞれ22得点5リバウンド2スティール、ヤコブ・パートルが13得点9リバウンド2スティールと活躍して連敗を4でストップした。 そしてこの試合のハーフタイムで、ラプターズは球団創設30年目で初となる永久欠番セレモニーを開催。ラプターズ在籍約7シーズンで、レギュラーシーズン計403試合に出場して平均23.4得点5.2リバウンド3.9アシスト1.3スティール1.0ブロックをマークしたビンス・カーター(元ラプターズほか)が着用してきた背番号15がアリーナの天井へ。 先月バスケットボール殿堂入りを果たしたカーターは、涙もこぼしながら「永久欠番になるのは“カーター15”だけじゃなくて、私たち全員です。永久欠番になることで皆が一緒に喜んでくれることを願っています」と話していた。 このセレモニーでは元チームメートのトレイシー・マグレディやアントニオ・デイビス、ケビン・ウィリス、チャールズ・オークリー、モーリス・ピーターソン、ディー・ブラウン、ジェローム・ウィリアムズ、アルビン・ウィリアムズ、マグジー・ボーグズが駆けつけ、1万9815人が集まった会場で、マサイ・ウジリ球団社長が「彼は私たちへ跳び方を教えてくれた」とリスペクト。 カーターは1998-99シーズンにNBAデビューし、平均18.3得点5.7リバウンド3.0アシスト1.1スティール1.5ブロックを残して新人王に選出。2000年のオールスターではスラムダンクコンテストで逆回転のウインドミルやレッグスルー、エルボーダンクなどを炸裂させて王者に輝くと、球団史上初のオールスター選出を飾り、初のプレーオフへと導いた。 今シーズンの開幕ロスターには、カナダ出身選手がアメリカに次いで2番目に多い21人が名を連ねている。元選手のトリスタン・トンプソンやオリニクといったカナダ出身のNBA選手たちへ多大な影響を与えたカーターは「レガシーは今もまだ増え続けています。これはあくまでおまけにすぎません」と話していた。 なお、カーターは2025年1月26日にバークレイズ・センターで行われるマイアミ・ヒート戦で、ニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ時代に着用した背番号15の永久欠番セレモニーも開催される。
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