日産との統合にホンダ幹部は「企業文化が失われないか心配」 “戦犯”ゴーンは「成功しない」と言いたい放題
企業文化が失われる
まさに“戦犯”。どの口が言うのかという話なのだが、一方で統合にはホンダ社内からも不安の声が上がっている。 「ホンダは“ワイガヤ”と言って、年齢や地位に関係なく、お互いに思っていることを言い合ってモノを作っていく文化があります。歴代社長も日産と違って、全員、技術畑の出身です。統合の結果、ホンダが“日産ホンダ”になってしまい、われわれの企業文化が失われないか心配。ホンダの良さが失われてしまえば、離職者も出てくるのでは」(ホンダ幹部社員) もっとも、新持株会社の社長はホンダの取締役から選出されるほか、取締役の過半数もホンダ出身で固める方針だ。 「新会社の主導権はホンダが握ります」(前出のデスク) 日本のモノづくり文化は守られるか。
「週刊新潮」2025年1月2・9日号 掲載
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