更年期「だる重疲れ」対策に!睡眠の質を上げる「自律神経改善プログラム」夜編
【更年期】整う!自律神経セルフケア大特集 #5
眠りが浅い、疲れがとれない、だるい……。そんな“なんとなく不調”は、自律神経の乱れが原因かもしれません。特に更年期世代は自律神経のバランスが乱れやすく、さまざまな不調を招きやすいもの。そこで自律神経を整える夜にすべき生活習慣をご紹介します。
教えてくれたのは小林弘幸(こばやし・ひろゆき)さん
1960(昭和35)年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での動務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上の指導に携わる。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。日本初の便秘外来を開設し、腸内環境を整える食事や運動などの生活習慣の指導にも取り組む。『なんとなくだるい、疲れやすいを解消する! 自律神経について小林弘幸先生に聞いてみた』(Gakken刊)など著書多数。
疲れがとれない人は「質のいい睡眠」で自律神経を整える!
「寝て起きても疲れがとれない」「疲れているのになかなか寝付けない…」……そんな“不眠からくる”だる重疲れ”の原因も、自律神経の乱れかもしれません。 「自律神経を整えるには、睡眠の質を上げることも大切」と、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さん。 朝・昼・夜の生活リズムを整えると、2週間ほどで自律神経のバランスが整い、それに伴うさまざまな不調も改善が期待できますが、中でも夜の習慣は意識して習慣づけてほしいと言います。 自律神経は本来、寝ている間は副交感神経が優位になり、目覚めて活動を始めると次第に交感神経が高くなります。交感神経がしっかり働いているから日中を活発に活動できるのですが、一方で、夜になっても交感神経が高いままだと、なかなかリラックスモードに入れなくなってしまいます。 重要なのは、夕食後から寝るまでの3時間くらいの間。この時間に、副交感神経をスムーズに優位にできれば、質のいい睡眠を得ることができるのです。 ここからは、前回記事の「朝と昼の5つの習慣」に加えて、「夜の4つの習慣」をご紹介します。