仮面ライダーを演じたDAIGOが子どもたちに伝えたいこと「自分らしさを見つけて我が道を行ってほしい」
熱中できるクリエイティブは素晴らしい
――やはり、今も昔も仮面ライターが憧れの存在だということは変わらないと思うんですが、DAIGOさんにとって、仮面ライダーはどういう存在ですか? 正直、物心がついたころにはすでに存在しているヒーローだったので、いつをきっかけに意識したかは覚えていないぐらいですよ。5歳上の兄がいて仮面ライダー世代ではあるので、観ていたと思うんですけど、もう生活の一部のような存在です。 我が家では「仮面ライダーV3」が人気でしたね。 ――当時のことで印象に残っている思い出はありますか? 変身ポーズで変身をしたり、おもちゃで遊んだりはしていましたね。男の子の夢として、変身したい、仮面ライダーになりたいという夢は絶対に持っていますから。 本当に46歳で変身できるなんて、こんな機会はないですよね。子どものころの自分に教えてあげたい……いや、でも教えちゃうと胡坐をかく可能性はありますね(笑)。教えないほうがいいかな。 でも本当にそんな世界線があるなんて。いろいろなご縁で今があるんだな、と思います。 ――DAIGOさんは、2012年にウルトラマンサーガにも出演されていて、2大ヒーローを経験されています。DAIGOさんが考える「ヒーローとは」というところもお聞きしていいですか? なんだろうな……「SSD」という感じですよね。 ――それは……。 「スーパースペシャルドリーム」。 ――そしてそれでいうと、ロックミュージシャンも夢を与える存在ですよね。 確かにそうなんですけど、3歳の子がロックを好きになるかというとまた少し違うじゃないですか。 ヒーローは子どもも大人も好きだし、本当にスーパーで特別な夢を与えてくれる存在かなとは思います。ヒーローが悪を倒すことで、悪はいけないことなんだと学びますし、ガッチャードでもケミーの組み合わせが足して10になる、というのは足し算の勉強にもなりますよね。(笑) ――確かに……! 7+3とか、6+4とか、いろんな10のなり方が楽しく学べる部分もあるし。 ――情操教育的な部分でも。 そうですね。 夢を与えるというのは何よりも素敵なことですから、素晴らしいな、と思います。しかも仮面ライダーは長年続いている、世界に誇る日本のヒーローですから。進化しながらも、アナログな部分も大事にして文化も継承されているのはこの時代に適応していますし、素晴らしいヒーローだな、と思います。 ――お子さんが初めて憧れを抱く存在になるかもしれないんですもんね。 僕も、息子がまだ数カ月ですけど、3歳ぐらいになって映画を観たら、「仮面ライダーになりたい」が最初の夢になるかもしれません。「バッタになりたい」という可能性もあるし、わからないですけど(笑)。 でも、本当に素晴らしいですよね。大人になると、夢中になれるものは昔より減ってくるような気がしていて。そんな中で、子どものときに夢中になった仮面ライダーが続いているのは素晴らしいことだし、熱中できるクリエイティブは素晴らしいな、と思います。