中国海軍の新型強襲揚陸艦「四川」進水 遠洋での作戦能力向上へ
【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビ(電子版)は29日、中国海軍の新型の強襲揚陸艦「四川」が同日にドックから出たと伝えた。艦載機を発進させる電磁式カタパルトを備え、遠洋での作戦能力を向上させる。 水陸両用作戦を担う四川の満載排水量は約4万トン。中国海軍3隻目の空母「福建」で採用された艦載機の発艦能力を高める電磁式カタパルト(射出機)を備えた。ヘリコプターや固定翼機、水陸両用装備の搭載が可能。香港紙、星島日報(電子版)は、四川について「ドローン(無人機)専用に設計された初の母艦」と伝えている。 今後、必要な装備の設置や試験航海などを経て本格的に配備される見通しだ。中国海軍は2021年に強襲揚陸艦「海南」を就役させている。 また、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは29日までに、四川省成都で撮影されたとされる映像などを基に、開発中の第6世代ステルス戦闘機が初飛行を行ったとみられると報じた。ステルス性能が強化されているといった見方を伝えている。