半導体向け需要が拡大、トリケミカル研究所が描く青写真
約90億円を投じた南アルプス事業所の完成予想図(イメージ図:トリケミカル研究所)
「コスト負担増を織り込みながら、きちんと積み上げた収益計画を一生懸命考えた」(太附聖社長)半導体超微細加工に必要な化学材料を製造販売するトリケミカル研究所(4369)の今2025年1月期の通期計画は、売上高148億9000万円(前期比32.4%増)、営業利益33億8000万円(同73.5%増)と反発を見込む。前期はメモリー不況が長引いたことで期初計画を達成できず、営業利益は19億4700万円(前々期比44.4%減)と振るわなかったが、今期は顧客の生産調整が一巡する見通しだ。足元の半導体需要が復調しているだけでなく、為替も会社想定の1ドル=140円に比べて実勢レートは大幅な円安で、業績の上振れが期待できる。2014年4月の就任から10年が経過した太附社長に今期業績や成長戦略について話を聞いた。(取材は2024年4月17日に実施)
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古庄 英一