BMWのEV「iX1」。車両重量2030kgという重量級のSUVだがアイスガード7を装着するときちんと走り、曲がり、止まる

　ほかにもさまざまなプログラムがありました。 　まずはEVのBMW「iX3」と内燃エンジンの「X3」の圧雪路でのハンドリング比較。こちらは245/45R19 102Qという同じサイズのアイスガード7を装着した車両重量2トン超え（2030kg）のEV、iX1と、360kg軽量（1770kg）のX1を試します。

日産「フェアレディZ」にアイスガード7を装着して走行。ハイパワーFRスポーツとのマッチングも良い

　どちらも安心してスノー路面を走行できるのがポイントで、iX1の重量を受け止めてきちんと走り、曲がり、止まってくれます。一方軽量とはいえ1770kgのX1ですが、こちらもiX1同様、ふつうにドライブすることができることに好感が湧きます。セダンなどよりも重量が重く、重心高が高いSUVでもきちんとグリップしてくれることが、安心感に繋がります。 　最後は日産「フェアレディZ」に装着したアイスガード7で圧雪路を走行。サイズはフロント255/40R19 100Q、リア275/35R19 100Qという超扁平幅広サイズで、トレッドパターンはセンターリブが1本加えられたパターンナンバー「IG70A」というもの。 　後輪駆動の大パワースポーツカーはなかなかに手強く、アイスガード7の優れたグリップ力を持ってしても簡単に滑り出してしまい、うまく運転することは難しい。そこをコントロールするのはテクニックよりも「心の強さ」…つまり限界以上にアクセルを踏まない勇気やドリフトをきれいにキメたいという昂りを抑える感情が必要だと感じました。

ポルシェのスポーツSUV「マカン」にアイスガード7を装着してのテストも行った

※　※　※ 　アイスガード7はSUV専用スタッドレスタイヤではありませんが、乗用車だけでなくSUVにもきちんと対応、アイス路面でもスノー路面でも安心感を持って走れるタイヤということを実感しました。