10月の中国製造業PMI、景気拡大領域に再び回復
【東方新報】中国国家統計局が10月31日に発表したところによると、2023年10月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は50.1%で、前月より0.3ポイント上昇した。この指数は、マクロ経済の動向を示す重要な先行指標であり、2か月連続の上昇を経て、再び景気拡大領域に戻った。 国家統計局のサービス業調査センター上級統計専門家である趙慶河(Zhao Qinghe)氏は、10月の製造業PMIの中で、製造業の生産指数が52.0%となり、前月から0.8ポイント上昇し、生産の拡大ペースが加速していると述べた。また、新規受注指数は50.0%で、前月比0.1ポイント上昇して臨界点に達した。業種別に見ると、一般機械、自動車、電気機器などの業界では生産指数と新規受注指数がいずれも54.0%以上に達し、需要と供給の伸びが早いペースで進んでいる。 価格指数も大幅に回復している。最近の一部の主要商品価格の上昇などの影響で、主要原材料の購入価格指数と出荷価格指数がそれぞれ53.4%と49.9%に達し、前月比で8.3ポイントと5.9ポイント上昇したため、製造業の市場価格の水準は全体的に改善された。 企業の規模別に見ると、大企業のPMIは51.5%で、前月から0.9ポイント上昇し、景気水準は安定的に上昇している。中堅企業のPMIは49.4%で、前月比0.2ポイントの上昇となり、景気水準が引き続き改善している。一方、小規模企業のPMIは47.5%で、前月比1.0ポイント低下している。 10月の生産・経営活動予測指数は54.0%で、前月比2.0ポイント上昇し、過去4か月の最高値となった。これは、経済の回復を促進する積極的な要素が積み重なり、企業の信頼感が強まっていることを示している。 同日発表されたデータによると、10月の製造業購買担当者指数、非製造業業務活動指数、総合PMI産出指数はそれぞれ50.1%、50.2%、50.8%で、いずれも景気拡大領域に入った。趙慶河氏は、一連の新たな政策が強化され、すでに導入されている政策の効果も次第に現れているため、中国経済の景気水準が引き続き回復に向かっていると述べた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。