【高評価のワケ】「SHOGUN 将軍」がゴールデン・グローブ賞で作品賞など4冠…真田広之さんにWSJ「ハリウッドが日本文化を正しく描くのに大きな役割」と評価 過去には宮﨑駿作品も
アメリカの第82回ゴールデン・グローブ賞で、真田広之さんがプロデュース・主演した「SHOGUN 将軍」が作品賞など4つの賞を受賞する快挙です。 5日、カリフォルニアのビバリーヒルズで受賞発表が行われたゴールデン・グローブ賞で、「SHOGUN 将軍」がテレビドラマ部門の作品賞を受賞しました。 真田さんは、日本人初となる主演男優賞も受賞しました。 真田広之さん: 西洋のキャストとクルー、日本のキャストとクルーが一丸となって、お互いの良さを引き出し合いながら作り上げた。どちらか一方でもできなかったことを成し遂げたことが一番大きなポイントだと思います。 さらに、アンナ・サワイさんは主演女優賞を受賞、浅野忠信さんが日本人初となる助演男優賞を受賞しました。 「SHOGUN 将軍」は戦国時代の日本を舞台にしたドラマシリーズで、2024年のエミー賞では史上最多となる18部門を受賞する快挙を達成しています。 ゴールデン・グローブ賞でも、ノミネートされた4つの部門で全て受賞する快挙となりました。 4冠を達成した「SHOGUN将軍」は、関ケ原の戦い前夜が舞台で、戦国武将などの人間模様を描いたという1975年のベストセラー小説が原作のドラマです。 真田さんが徳川家康をモデルにした主人公の武将を演じて天下取りを目指すという物語で、日本とハリウッドが手を組んで圧倒的な迫力を生み出して配信プラットホームを通じて世界中で大ヒットしている作品です。 ゴールデングローブは、映画やテレビの功績をたたえる賞で、ハリウッド外国映画協会が毎年開催している賞。 映画やテレビの世界で最も権威のある賞の1つで、今回、韓国のライバル作品「イカゲーム シーズン2」を抑えての受賞ということで、英語以外の作品が選ばれるのは珍しいことだといいます。 過去、日本が受賞した作品を見ると、2024年は宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアニメ映画賞を受賞しました。 その他、女優賞で島田陽子さんが主演女優賞を受賞していますが、今回の日本人俳優による主演男優賞受賞、助演男優賞受賞、作品賞受賞は初の快挙です。 なぜ、ここまで高い評価を得たのか。 真田さんは、プロデューサーとして日本語のせりふだけでなく、英語の字幕のニュアンスまでチェックしています。 ウォール・ストリート・ジャーナルというアメリカの新聞は、真田さんについて、ハリウッドが日本文化を正しく描くのに大きな役割を果たしたと高く評価しています。 そして、主演女優賞を取ったアンナ・サワイさんにも世界的な注目が集まり、アメリカのガーディアンという新聞のインタビューに、「日本人女性という役だけに縛られたくないもし演じるなら本物らしくありたい」と、こういう製作者たちの本物へのこだわりが高く評価されています。
フジテレビ,国際取材部