中東で保健医療支援に尽力、清田明宏さんに読売国際協力賞…副賞500万円をUNRWA寄付の意向
国際協力活動で功績をあげた個人や団体を顕彰する第31回読売国際協力賞の贈賞式が26日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれ、中東で保健医療支援に尽くしてきた医師の清田(せいた)明宏さん(63)に賞状と副賞500万円が贈られた。
清田さんは世界保健機関(WHO)などで30年以上活動を続け、2010年からは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長を務めている。昨年10月にパレスチナ自治区ガザで大規模な紛争が始まってからも現地に3度入り、緊急支援に奔走している。
式では、南砂・読売新聞東京本社常務取締役調査研究担当が「紛争で傷ついた人々や病気に苦しむ患者に寄り添う清田さんの長年にわたる真摯(しんし)な活動は、まさに読売国際協力賞の受賞にふさわしい」とたたえた。
清田さんは「難民の人に満足してもらおうと保健政策をやってきて結果が出た。UNRWAの職員も(受賞を)本当に喜んでくれた」と述べた。副賞の500万円を受け取った清田さんは全額をUNRWAに寄付する意向を示した。