史上最大の乱高下も“新NISAに影響なし”担当政務官「今、日本は景気回復の入り口」エコノミスト「投資はマスト。積み立てるなら下げ相場から」
■新NISAを始めた人が狼狽売り?「大きな解約を求める動きはそれほど出ていない」
国内では政府が推す新NISAをきっかけに投資家デビューした人たちが、今回の乱高下に驚き、狼狽売りして損をしたという声も出ているというが、実際のところはどうか。『2ちゃんねる』の創設者であるひろゆき氏が「新NISAそれ自体は、利益が上がった時に税金を払わなくていいというお得な制度。新NISA自体は長期保有をすると得だという方向にしている。狼狽売りをして、下がった下がった、じゃあもう一回買おうとすると手数料を取られたりするので、むしろ損をする。基本的にNISAは放っておいた方がいい」と語った。 これには神田氏も同調。「新NISA、NISAは中長期で資産形成をしていくための制度。こういった短期の変動にはあまり一喜一憂せずに、冷静に長期・積立・分散をコツコツ続けていくということが大事。金融庁が先週から今週にかけて、いろいろ証券会社にヒアリングをしてきているが、今のところ大きな解約を求める動きというのはそんなに出てはいない。一方で、下がったのを機に、NISAを始めたいという人たちも結構いるということだ。比較的冷静に対応してもらっているのではないか」とした。新NISAの口座数は今年3月末までに約2300万口座にもなっている。証券会社10社の口座開設数も今年1~6月は前年比・約2.4倍の244万、買い付け額は約4.1倍の7兆5112億円にもなっているが、今回の乱高下では大きな混乱も、大量の狼狽売りも出ていないのが実情だとした。 エミン氏は、むしろここが好機と捉えることもできるという。「もう、投資はマストで全員やらなきゃいけない。今回のケースも積立をスタートするなら下げ相場の方がいい。ドルコスト平均法といって毎月同じ額を買うので、下げ相場の方がたくさん株を買える。だから全くそのパニックになる必要もなく、普通にコツコツやっていけば自分がリタイアする頃にはそれなりの資産が出来上がっていると思う」と後押しした。また、「相場というのは、こういう大きい暴落イベントがあると、その後に落ちやすくなる。乱高下で今回ポジションが痛んでいる人がいる。例えばそれこそ個人でも売らないで我慢している人はいるが、これはもう危険だから、買値に戻ったら売ろうという人がいる。だから、その後売られやすくなる。ただ、こういうイベントは基本的にゆるやかに金利を調整していけば起きないはずだ」と述べた。