JFEシビルが免震構造向けダンパー共同開発。地震エネルギーを安定的に吸収、低コスト化
JFEシビル(社長・門田純氏)は7日、免震構造向けダンパー「JFEの曲げ鋼板ダンパー」をJFEスチールおよび大阪大学と共同開発したと発表した。曲げ加工した鋼板の変形により地震エネルギーを吸収するもので、安定した性能と低コストを実現。日本建築センターの性能評価および国土交通大臣認定を取得した。 本製品は免震構造で地震によるエネルギーを吸収するダンパー。他の免震装置との組み合わせや配置数量の調整により建物規模や用途によらず幅広く利用することができる。エネルギーを吸収する曲げ鋼板にJFEスチールの建築構造用低降伏点鋼材「JFE―LY225」を採用。制振デバイスで豊富な実績があり、大変形での安定したエネルギー吸収性能とばらつきの抑制を実現した。 曲げ鋼板は冷間曲げ加工のみによるため、低コストでの提供が可能となる。製品の構造性能や製造および品質管理体制は日本建築センターで妥当性が評価されている。 同社では今後、従来の耐震制振デバイスに加え、本製品を免震デバイスとして商品ラインアップに追加し、建築物の安心安全に一層貢献していく方針。