電気代値上げで家計圧迫…どう節約する?エアコン以外にもある見直すべき家電
消費電力が高い家電の節約を
節電を考える際には、どの家電にどれだけ電力量がかかっているのか。また、その家電を何年使用しているのかを把握することが大切だそう。「広い部屋を冷やすエアコンや、24時間稼働している冷蔵庫は、家電製品全体に占める消費電力量が高いため、電気代がかさむ原因になります。もし、10年以上使用しているなら、省エネの家電に買い替えることで節電できる可能性があります。また、浴室乾燥機や電気コンロも消費電力量が高いので、なるべく使用せず、他のもので代用するなどの工夫をしましょう」 丸山さんに、節電につながる家電の活用法を三つ、教えてもらいました。 <1>エアコンは省エネ扇風機と併用 「エアコンは冷房のときには、温度を1度上げることで、約10%の節電効果が期待できます。私は室温を30度に設定して、DC(直流)モーターを搭載した省エネタイプの扇風機と併用することで、予想以上に節約できました。また、窓には遮光性の高いカーテンを引き、エアコンの室外機には、日よけのシートを付けるなどの工夫をして、直射日光が当たらないようにすると冷房効率が上がります」 <2>浴室乾燥機は使わず除湿器を活用 「洗濯物を室内で乾かす際、浴室乾燥機は消費電力量が高いため、ヒートポンプ式の洗濯乾燥機や、衣類乾燥モードが付いている除湿器を使った方が、節電になります」 <3>炊飯器の保温機能は使わず電子レンジを 「ガスコンロや電気コンロよりも、電子レンジを使用した使用した方が電気代は安くなります。また、炊飯器や電気ポットなどの保温機能も電力をたくさん使います。そのため、料理はまとめて作ってすぐに小分けし、冷凍保存しましょう。その都度食べる分を電子レンジで温め直す方が節電に効果的です。ご飯には、ご飯専用保存容器を使うと繰り返し使えてエコですし、炊きたてのようなお米を味わえます」 節電以外の節約術も一つ。「野菜も値上がりしているので、食事の彩りに使う青ネギなどの食材は、種を安く購入して自家栽培しています。伸びたらはさみで切って、冷凍用保存袋に入れて冷凍。そうすれば食費を節約でき、買い物へ行く手間も省けます」 様々な工夫を重ねることで、家計の大きな節約につながりそう。できることから実践して、苦しい夏を乗り切りたいものです。 (読売新聞メディア局 長縄由実)