湖で溺れた犬38匹が救助される様子が話題に…飼い主はパニック状態
米ミシシッピ州にあるグレナダ湖で、おぼれてかけている犬38匹が救助された。 FOXニュースによると、現地では保険代理店勤務の男性2人が地元のガイドと一緒に釣りをしていた。早朝から湖に出ていたものの釣果が芳しくなく、ポイントを変えようと船で移動していたところ、犬の鳴き声が聞こえてきたという。 【画像】犬38匹が湖で溺れている⁉飼い主はパニックに 「やがて、水面に犬が何匹かいるのを見つけました」と、救助にあたったボブ・ギストさん(61)は語る。 行くあてもなく泳いでいる犬たちを、3人はすぐボートに引き上げた。湖には、複数匹の犬のグループが点在していたという。 ボートがいっぱいになるまで犬を乗せ、岸に運び、また湖に戻る。3往復し、すべての犬を救助し終えたところ、その数は38匹だった。最後に助けた3~4匹は、溺死しかけていたという。
たくさんの犬が湖に……なぜ?
救助された犬たちには、それぞれ番号がペイントされていた。高価なGPSの首輪もついている。 グレナダ湖周辺では、毎年この時期にキツネ狩りが解禁されており、38匹は狩りに参加した猟犬だった。 地元ガイドのジョーダン・クレストマンさんは、湖にシカがいたと語る。犬たちはシカを追いかけて湖に入り、立ち往生してしまったようだ。 3人は湖のほとりで「パニック状態」になっていた飼い主と合流し、無事に犬たちを引き渡した。飼い主はクレストマンさんに謝礼を支払おうとしたが、クレストマンさんは受け取らなかったそう。 ギストさんは、若くしてガイドとして冷静だったクレストマンさんを「英雄だ」と評した。 「もし彼がいなかったら、私たちは異常に気づかなかったと思います。20代の若造──私は60代なのでそう呼ばせてもらいます──ながら、彼はどうすべきかちゃんと分かっていました」
文:Takahashi Rikako