中山美穂さん入浴死…法医学の教授が強調する「ヒートショックを防ぐ4つのポイント」死者は交通事故の5倍・早ければ入浴5分で発生
寒さが本格化したこの時期に注意したいのが、入浴中に脳梗塞や心筋梗塞などで亡くなる突然死です。亡くなった俳優の中山美穂さんも詳しい死因は明らかになっていませんが、「入浴中に起きた不慮の事故」とされています。 【写真を見る】中山美穂さん入浴死…法医学の教授が強調する「ヒートショックを防ぐ4つのポイント」死者は交通事故の5倍・早ければ入浴5分で発生 去年は死者の数が交通事故死の5倍に上った入浴時の突然死。寒さが本格化した今が最も危険です。 (街の人)「中山美穂さんが亡くなって、年をとった人が事故に遭うと思っていたが50代でびっくりした。気をつけようと思った」 (街の人)「ショックだった。54歳でかわいそうに。洗面所は室温を高めることを心がけている」 多くの人に衝撃を与えた、俳優・中山美穂さんの訃報。所属事務所は「入浴中に起きた不慮の事故」と発表しています。 様々な原因で起こり得る入浴時の突然死。鹿児島県内では、去年1年間で交通事故死の5倍近くにあたる210人が入浴中に死亡していて、気温が下がる12月から2月に集中しています。 特に注意が必要なのが、湯舟に入ったときなどの急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞などを起こすヒートショックです。 鹿児島大学大学院・法医学分野が、MBCウェザーセンターと連携して発表している入浴時警戒情報です。 9日は今シーズン初めて、鹿児島市、伊佐市大口、枕崎市、鹿屋市、西之表市で、3段階評価の中で最もリスクが高い「危険」となっています。 入浴死について研究している鹿児島大学大学院医歯学総合研究科・法医学分野の林敬人教授です。 (林教授)「ヒートショックはすぐに意識を失い、自覚症状がないほうが多い。早ければ入浴して5分で発生する」 法医学が専門の林教授は、県警などから依頼を受けて遺体を解剖しています。 林教授らがデータを分析したところ、入浴中やその前後に亡くなったいわゆる入浴死は、鹿児島県内だけでも17年間で3252人で、交通事故による死者のおよそ2倍以上に上ることが分かりました。 9割が65歳以上の高齢者で、冬場の気温が低い日や一日の寒暖差が大きい日にリスクが高いことも分かりました。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動する際、急激な温度変化による血圧の変化が不整脈などにつながり、心筋梗塞や脳梗塞を起こすことなどが要因とみられます。