CFA証券アナリスト試験、レベル1合格率46%-過去平均再び上回る
(ブルームバーグ): 投資に関する国際資格の認定を行う世界的な団体、CFA協会が今年5月に実施した同協会認定証券アナリスト(CFA)試験では、レベル1(第1段階)の合格率は46%と過去の平均値を上回った。ただ、試験を受けるのを遅らせていた受験者の合格率はずっと低かった。
CFA協会の26日発表によれば5月試験の合格率は、2月の44%、昨年11月の35%をいずれも上回った。過去10年の平均は40%。新型コロナウイルスの流行を要因とした受験の延期により、試験の成績が最初に悪化した2021年に過去最低を記録していた。
同協会では、初めて受験した人と、コロナ禍の混乱などさまざまな理由で受験を遅らせた後に受けた人の差についても分析。初回受験者の合格率は53%と平均を大きく上回ったのに対し、受験を延期していた人の合格率は平均で27%だったと、発表文で明らかにした。
CFAのエデュケーション担当マネジングディレクター、クリス・ウィーゼ氏は「試験の延期を選んだ場合、受験者の合格の可能性に影響を与えることが、当協会の最新の試験結果分析で改めて示された」と指摘。「これまでと同様に、候補者には可能な限り予定通りに受験するよう求める」と続けた。
原題:CFA Level I Pass Rate Rises to 46%, Again Above Historic Average(抜粋)
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Katherine Doherty