練馬区で開始 “地域の足”目指すデマンドタクシー実証運行
東京・練馬区の南大泉・東大泉地域で、1月6日から「デマンドタクシー」の実証運行が始まりました。あらかじめ定められた乗降ポイントの間を乗客たちが乗り合って移動する、新たな公共交通です。 運転手不足などによって、路線バスの一部や地域のコミュニティーバスが減便となっている練馬区で新たな地域の足を目指して始まったのが、デマンドタクシーの実証運行です。実証運行では7人乗りの車両が使用され、西武池袋線の大泉学園駅や保谷駅周辺にある決められた40カ所を乗り合って移動することができます。利用者が1人だけでなく乗り合いの場合には、予約の際にAIのシステムが判断し、最適なルートを走行するということです。 料金は片道大人300円、子どもは200円となっていて、電話かアプリで予約をして乗車することができます。 デマンドタクシーの利用者からは早速、定着を希望する声も聞かれました。利用した1人は「素晴らしい。この辺は駅から遠く、かなり人口密度が高い。都道がなくバスが走ってこられなく、タクシーもなかなかつかまらない状態なので、こういうデマンド交通ができてスタートできればすごく動きがよくなるのでは」と話し「とてもいい施策だと思うので、ぜひ途中でやめないでほしい」と話していました。 練馬区ではデマンドタクシーの実証運行を3月末まで続け、利用者のアンケートなどを踏まえ“地域の足”となり得るか実効性を検証するとしています。