油とほこりで悲惨…おすすめは〝パック〟 キッチンの換気扇「ひさし」のお手入れ、メーカーに聞いた
レンジフード(換気扇)は、キッチンのお手入れで一番〝やっかい〟な場所でもあります。メーカーによると「キッチンのがんこな汚れ用洗剤」はNGとのことで、お手入れのポイントは「パック」だと言います。聞きました。 【画像】「パック」でのお手入れ。レンジフード「ひさし」部分の汚れがよく落ちます
ほこりがたまっていそう……
そろそろ「大掃除」が気になる時期。台所のレンジフードの掃除もしたいところですが……。住宅設備の製造や販売をする「パナソニックハウジングソリューションズ」に話を聞きました。 レンジフードの最近の主流は、「スリムデザイン」。従来の「ブーツ型」よりも圧迫感がなく、リビングとの一体感を持たせられると、人気だそうです。 一方で、レンジフードは、ガスコンロやIHなどトッププレート(火を使用する設備)の寸法以上にするよう消防法で定められているため、スリムながら「ひさし」のように飛び出ている部分は必要です。 この部分、どうやってお手入れすればいいのでしょうか。ふだん使っている時には見えないため、目をつぶっていますが、ほこりがたまっていそう……。 担当者によると、実際は従来型よりも油の付着する部分が少なく、お手入れは簡単になっているといいます。 お手入れの目安は「1カ月に1回、軽く拭く」こと。こまめに掃除することで格段に楽になるそうです。
ラップで〝パック〟
しかし「こまめな掃除が大事なことは分かっちゃいるけど、もうすでに油とほこりでべとべと……」ということもあるはず。 そんな時におすすめなのは、「台所用の中性洗剤をお湯に溶かして、スポンジを浸して軽く絞って拭く」こと。 キッチンでは「がんこな油汚れ」用のアルカリ性洗剤を使いがちですが、レンジフードの場合は塗装がはがれやすくなることもあり、避けた方が良いとのこと。 さらにこびりついた汚れには「パック」がベストだそうです。 「まずキッチンペーパーを中性洗剤を溶かしたお湯に浸します。それを絞って、レンジフードに貼り付ける。その上からラップで〝パック〟すると、格段に落ちやすくなります」 15~30分ほど「パック」すると油汚れが浮いてくるため、パックしたペーパーごと拭き取ります。さらに中性洗剤を溶かしたお湯をスポンジに含ませて、残った汚れを拭き取り、さらに水拭きし、から拭きをすれば完了です。 ……日々のこまめなお手入れの重要さを毎年かみ締めてしまう年末。ぜひたまった汚れのお手入れのご参考にしてください。 【公式おすすめのお手入れ】やっかいなレンジフード編 https://sumai.panasonic.jp/support/care/kitchen/05/
猫様はお乗りにならないように
ちなみにレンジフードの〝ひさし〟のような部分、「何か物が置けないだろうか」と考えたことはないでしょうか。SNSでは、ネコがちょこんと座り「ネコ様のまったりスポット」になった画像も話題になりました。 しかし、この部分は物を置く想定になっていないため、「耐荷重」が設定されていないとのこと。何か載せることでレンジフードが変形したり、置いた物が調理中に落下したりして、やけどや火事などの危険もあるそうです。 公式アカウント(@sumai_panasonic)でも、《この部分は物を置く想定になっておりませんので、安全上、猫様はお乗りにならないようにお願いいたします》と呼びかけています。