装着するだけで確実にタイムアップする「ポルシェ マンタイパフォーマンスキット」が日本上陸!「911 GT3」用は895万9500円です
マンタイレーシングと共同開発
さて、キット名にある“マンタイ”という言葉。モータースポーツに興味のある方なら耳にしたことがあるはず。そう、ポルシェとタッグを組み、モータースポーツに参戦しているドイツのレーシングチーム「マンタイレーシング」のことだ。1996年に創業したマンタイレーシングは、これまでにニュルブルクリンクの耐久レースにて通算54勝を挙げており、2006年から2009年までニュルブルクリンク24時間レースを4連覇するなど活躍。 2018年にはポルシェとタッグを組んで開発した「911 GT2 RS MR」がニュルブルクリンク北コースで6分40秒33(20.6kmでの計測)という公道を走行できる量産車(カテゴリーは改造車)での最速ラップタイム(当時)を記録。車名にある「MR」はマンタイレーシング仕様であることを表しており、この「911 GT2 RS MR」は空力パーツや足まわりの変更がほとんどで、エンジンやトランスミッションなどパワートレイン系には手を加えていなかったという。
量産車によるニュル最速はポルシェ マンタイパフォーマンスキット装着車
911 GT2 RS MRが2018年に「6分40秒33」を記録した後、2021年にポルシェ マンタイパフォーマンスキットを装着した911GT2 RSでタイムアタックし、そこで6分38秒835(20.6km)/6分43秒300(20.8km)を記録。こちらは量産車のスポーツカー部門での最速タイムとなっている。 このポルシェのエンジニアとマンタイレーシングが共同開発したアップグレードキットの税込価格は、718ケイマン GT4用が397万7600円(消費税込/以下同)、718ケイマン GT4 RS用が801万7900円、911 GT3用が895万9500円、911 GT3 Touring用が514万3600円となっている(911は992前期型)。 外観を変更するエアロダイナミクスパッケージは、フロントまわりにスポイラーリップとサイドフラップを装備。これによりフロントアクスルのダウンフォースを増加させるという。リアには大型でワイドなウイングとカーボンファイバー製ディフューザーを採用。リアホイールには空力効率を高めるエアロディスクを用意し、これもカーボンファイバー製となっている。このほか、コイルオーバーサスペンションやスチールスリーブ付きブレーキラインセットが用意されている。 さらにオプションとして軽量ホイールセットやレーシングブレーキパッド、牽引ループのトーフックなども設定している。このキットは、トレーニングを受けたマンタイ認定ポルシェセンターで購入および取り付けが可能となっている。もちろん、装着にあたり公道での走行に問題はなく保証にも影響しない。 ただし、これらのパーツはあくまでもサーキットユースをターゲットとしたもの。決してエンジンパワーを上げたり、乗り心地が向上したりするものではない。サーキットでより速く走るために用意されたものだ。
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