卒業記念レースは無念の落車も「先行でグランプリを獲る」偉大な父を誇りに飛び立つ19歳の2世レーサー/未来の競輪スター候補
ーーそれでは山崎候補生が思い描くデビュー後のキャリアプランや具体的に狙ってみたいタイトルを教えてください。 山崎 自分が思い描いている過程としては、まずデビュー後に先行でヤンググランプリを優勝したいです。そしてその後、さらに力をつけてから北日本ラインの先頭で先行してグランプリを優勝したいです。 ーー山崎候補生は「先行」に重大な意義を持っていますよね。 山崎 競輪を走っていて、先行で逃げ切った時が一番達成感があります。ゴールした時に自分が打ち込んできた練習が報われたような気持ちになります。その瞬間が走っていて一番うれしいからかもしれないです。これからも先行にはこだわりを持って向き合っていきたいです。 ーーそれでは最後に125回生に注目しているファンのみなさまへひとことメッセージをお願いします。 山崎 北日本地区を盛り上げられるような先行選手になれるように精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします! 卒業記念レースで落車した際の痛みも癒えてないはずのタイミングでインタビューとなったが、「全然大丈夫です」と応じてくれた山崎歩夢。タイトルホルダーの父を持つサラブレッドだが、その境遇にもまるでプレッシャーを感じていない様子が印象的だった。「親父超えと言ってもやり方もわかりませんし、自分のできることを目一杯やっていきます」と笑う姿に気負いはなく、ただ父を誇りに思っている19歳だ。しかし、目標を語る際の「先行で勝つ」の言葉には力が込められており揺るぎない。ルーキーシリーズでの躍動が今から楽しみだ!