【阪神】岡田彰布監督「ボールを振って、あれだけストライク見送ったら」今季ワーストタイ15三振で7度目完封負け
◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス4―0阪神(11日・京セラドーム大阪) 昨年の日本シリーズ以来となる「関西ダービー」第1Rはオリックスが制し、交流戦の通算対戦成績を34勝32敗3分けとした。阪神は今季ワーストタイの15三振を喫して、今季7度目の完封負け。連勝は3でストップした。 今季ワーストタイの15三振で、7度目の完封負け。阪神・岡田彰布監督(66)は相手投手の良さについて「知らん、俺は分からん」と質問を退けると、端的に振り返った。「そら、あかんわ。ボールを振って、あれだけストライク見送ったら」。先発の曽谷には4回途中からの5者連続を含む12三振。6回2死満塁の絶好機でもミエセスが見逃し三振に倒れると、7回以降は出塁もなかった。 ボール球のフォークを振る打者に「立ってたら、みんな四球」と苦言。一方で「見送りの方が多いやろ」とも指摘した。追い込まれる過程を含め、手を出すべき球が逆。三振は空振り8、見逃し7と翻弄(ほんろう)された。昨季からチームの長所は選球眼。ボール球を見逃す意識を植え付けてきたが、この日はさっぱりだ。36試合ぶり、今季3度目の四球ゼロ。「『見送れ』いうても、ストライクらしいな、見送ってんの」と、人ごとのような皮肉まで飛び出した。 昨年はKOした曽谷だが、対戦経験は少ない。今季ワースト3三振の中野は「フォークと思ったら直球とか、的を絞れない」と交流戦ならではの難しさを認め「早めに追い込まれたり。こういうときは、もっと早く仕掛けないと」と反省した。1軍昇格後4試合目で初めて打順を6番に下げた佐藤輝も2三振。4回1死一塁では通算500三振となる空振り三振に倒れた。 連勝は3でストップ。火曜は5連敗で2勝6敗1分けとなった。週の初戦で好循環を生めず「そら、しんどいわ」と指揮官。「終わりや、終わり」と切り替え、早々に球場を去った。(安藤 理)
報知新聞社