【バレー】大阪MV(現JT)のサンティアゴ・アライジャダフニ(蓑輪幸・みのわさち)が日本国籍を取得。SNSで周囲に感謝を伝える。昨季個人賞3冠+ベスト6のミドルブロッカー
バレーボールSV女子の大阪マーヴェラス(現JTマーヴェラス=9月中旬よりチーム名変更)のサンティアゴ・アライジャダフニ選手(日本名:蓑輪幸・みのわさち)が17日、自身のインスタグラムを更新し、日本国籍を取得したことを報告した。同チーム公式サイトで前日に登録名変更が発表されていた。 サンティアゴ(蓑輪)選手はフィリピン出身の28歳。2018年より埼玉上尾メディックスでプレーし、昨シーズンよりJTマーヴェラスに移籍。2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENではスパイク賞、ブロック賞に加え、シーズンの敢闘賞を受賞。ベスト6にも選ばれている。195センチの身長から繰り出す強力なスパイクとブロックが武器で、今春には練習生として日本代表の合宿にも参加した。 同選手のInstagramでは英語と日本語で丁寧に周囲への感謝の気持ちや自身の夢に対する思いを綴り、投稿には日本のパスポートを手に笑顔の写真のほか、日本代表合宿と紅白戦に参加した時の写真なども添えている。投稿に対し、ロンドン五輪銅メダリストの竹下佳江さんなどが祝福と激励のコメントを寄せている。 また、夫であり現在フィリピンのクラブチームの監督を務める蓑輪貴幸氏は本誌の取材に対し、「帰化申請は完了したが、まだいくつかの手続きが残っている。今後は日本代表として彼女が日の丸を背負ってプレーすることを第一に期待している。パリ五輪で多くの試合を観戦し、強豪国と日本を比較するとミドルのオフェンス、ブロック力の差は到底すぐに埋まるものではないと感じた。その点を踏まえても彼女が日本代表でプレーすることにより、日本代表の戦術と戦略の変化を促す大きな役割を果たしてくれたら。また、フィリピン人のバレーボーラーとして世界大会で戦う初めての選手になれば、フィリピンバレーボール界にとっても非常に誇らしく、地元選手たちの意欲向上にも直結することになるはず。女子日本代表が世界的にさらに愛されるチームになるきっかけになってくれると嬉しい」とコメントを寄せた。 今後、サンティアゴ(蓑輪)選手が日本代表に加われば大きな戦力となるのは間違いなく、この先の展開を期待して待ちたい。