「3、4点は取れた」「クボは消えていた」イラク人記者が語る日本からの歴史的勝利。脅威だった2選手を明かす「どこにでも現われた」【アジア杯】
「イラクのファンがこの試合に狂喜しているのを嬉しく思う」
[アジアカップ グループステージ第2節]日本 1-2 イラク/1月19日/エデュケーションシティ・スタジアム 【PHOTO】日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。全員が及第点未満の厳しい評価。最低点は守備者の2人 1月19日、カタールで開催されているアジアカップ2023のグループステージ第2節で、日本代表はイラクと対戦。前半に相手FWアイメン・フセインのヘディングシュート2発で2点をリードされる展開となり、終了間際に遠藤航のヘッド弾で1点差に迫ったものの、1-2で敗れた。 イラクのテレビ局『ALAHAD SATELLITE CHANNEL』のナワル・エレカビ記者に日本戦の印象を訊くと、「もちろん難しい試合だった」と切り出し、意気揚々とこう試合を振り返った。 「イラクは最高だった。与えられるはずだったPKをもらえなかった。3、4点ぐらいは取れたかもしれない。だが、グループ首位通過という結果には満足している。勝利に疑いの余地はない。素晴らしかった」 同記者は、「日本は1988年以来、グループステージで負けていなかった。そして、我々は42年間も日本に勝てなかった。このアジアカップでその歴史を止めたんだ」と興奮気味に続けた。 「クレイジーだ。素晴らしい勝利だった。ほとんどの人は勝利を期待していなかったが、個人的には信じていた。そして我々は勝った。素晴らしいよ」 日本で最も良くなかった選手には鈴木彩艶を挙げ、「彼は間違っていた。もっとうまく試合に対処できるべきだったのに、2ゴールを与えてしまった」と指摘。また、「脅威だった選手」として南野拓実の名前を出した。 「ミナミノはどこにでも現われた。逆に、クボ(久保建英)は消えていた。彼は良くなかった。10番(堂安律)も印象に残った。彼も良かったし、得点することもできたけど、そうならなかったのを神に感謝したい。我々は彼らをコントロールし、素晴らしいプレーをした。素晴らしい試合をして、我々は勝ったんだ。イラクのファンがこの試合の結果に狂喜しているのを嬉しく思うよ」 エレカビ記者は誇らしげにそう語った。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)