西武・甲斐野央、オープン戦初登板で2奪三振含む三者凡退「準備を怠って結果が悪くなることが嫌だった」
◆オープン戦・日本ハム7―1西武(7日、鎌ケ谷) ソフトバンクから人的補償で西武に移籍した甲斐野央投手(27)が6回から3番手で1イニングを投げ、2三振を奪うなど3人で切る好投でオープン戦初登板を飾った。 ■「愛おしい」源田夫妻が雑誌の表紙に【写真】 3月3日のロッテとの練習試合(高知・春野)では1イニングを投げて1安打、1奪三振。球場表示で最速158キロをマークしたが、走者を許す内容に満足はしなかった。 今回のテーマは「全打者の初球の大切さ」。一人目の野村には初球の151キロの速球でファウルにしてから2球目の同じ球で右飛に。続く江越には初球の速球でストライクを取り、フォークが2球ボールになり、ファウルのあとの5球目、鋭く落ちるフォークボールで空振り三振。3番スティーブンソンには2ストライクと追い込んでからの3球目、内角高めの151キロのツーシームで空を切らせて連続三振。「スピードはそれほど出なかったが3人できっちり終わり、テーマの初球もしっかりできて良かった」と自身に及第点をつけた。 試合前の練習中には実際にマウンドに立って歩測するなど、初めて経験する球場の感触を確かめていた。「マウンドもブルペンもしっかり確認しました。準備を怠って結果が悪くなることが嫌だった」と細心の準備を施しての好投に「成長できた部分だと思う」と笑みを浮かべた。 中継ぎかクローザーか。チーム内でのポジション争いはさらに加熱しそうだ。「ピンチの場面で最少失点に抑え、チームの勝ちにつながるような投球をしていきたい」と今後は自身に責任感を植え付けていく。(安田栄治)
西日本新聞社