【カペラS】「三度目の正直」なるかリュウノユキナ ハイペースなら面白いベルダーイメル
ハイペースならベルダーイメル
今年も、2年連続2着のリュウノユキナや3歳メタマックス、芝から転戦するオールアットワンス、カイザーメランジェなど多士済々な面々がそろう。しっかり前走傾向から絞っていく。 前走クラス別成績はダート重賞らしく、まずは前走地方【3-5-2-25】勝率8.6%、複勝率28.6%から探る。前走がJBCスプリント(京都開催除く)だと【2-4-2-7】勝率13.3%、複勝率53.3%と確率がグンとあがる。3着以内【1-2-2-3】、5~9着(4着は該当データなし)【1-2-0-2】、10着以下【0-0-0-2】なので、ひと桁着順まではチャンスだ。3着リュウノユキナ、5着ラプタスなどが該当する。 JRAの重賞では武蔵野S【1-0-2-2】勝率20.0%、複勝率60.0%が有力。ここは6着ベルダーイメルが当てはまる。1400m巧者で1200mは初出走。中山だと置かれる可能性もあり、飛びつきにくいが、超ハイペースなら直線一気で差を詰めるだろう。 続いて前走オープン・L【5-5-4-73】勝率5.7%、複勝率16.1%に注目しよう。距離別でみると、1200m【2-3-2-39】勝率4.3%、複勝率15.2%、1200m超【3-2-2-33】勝率7.5%、複勝率17.5%で距離短縮組がいい。ハイペースで最後に時計を要するケースが多く、スタミナが問われるからだろう。 出走馬が多い室町S組にあたる前走京都ダート1200mは【1-2-1-29】勝率3.0%、複勝率12.1%と厳しい数字だ。また、前走同距離のOP・Lだった馬は、2着以内【2-3-0-13】、3~9着【0-0-0-11】、10着以下【0-0-2-15】。室町S組からは勝ったアイスリアンを除く、3着デュアリスト以下は苦しい。その他では、ながつきS2着パウオレもデータに合致する。出走できれば面白い存在とありそうだ。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳