外国人観光客に人気の「公道カート」無免許で会社責任者を書類送検…「運転しながらスマホいじる」「店前に路上駐車」と苦情も相次ぐ
外国人観光客に人気の「公道カート」をめぐり、観光客に無免許で運転させた疑いでレンタル会社の責任者が書類送検されました。 【画像】2023年と2024年のカート事故件数を比較する
持っていた免許証が日本では無効だった
レンタルカート会社の責任者の男は2024年4月、無免許の状態の外国人観光客2人にカートを貸し出し、公道で運転させた疑いが持たれています。 この会社のカートに乗った外国人観光客が事故を起こし、持っていた免許証が日本では無効だったことから警視庁が確認したところ、会社側が客の免許証を十分に確認せずに貸し出していたことが判明しました。 会社はこれまでに50回ほど、無免許の外国人に貸し出していたとみられ、責任者の男は「経験や知識がないスタッフに負担をかけすぎてチェックが甘くなっていた」と容疑を認めています。
スマホ運転も…カート事故急増
レンタルカートを運転する観光客は街でよく見かけるが、レンタルカートでの事故は近年、急増している。 警視庁によると、都内で小型カートが絡む事故は2024年8月末までに25件(人身事故7件・物損事故18件)起きていて、2023年の1年間の12件(人身事故0件・物損事故12件)の倍以上になっている。 今回、持っていた免許証が日本では無効だったということだが、仕組み的には、国際運転免許証を持っていても、日本で免許を取らないと無免許になるのか? ▼ジュネーブ条約加盟国の国際運転免許証ならOK ▼加盟国でない場合、その国が発行する国際運転免許証を持っていても日本では運転してはいけない となっている。 実際に、苦情も数多く寄せられているようだ。 小型カートに関する110番通報は8月末までに134件寄せられ、「スマートフォンを触りながらの運転」や「店の前に複数台路上駐車している」などといった苦情が来ているという。 警視庁としては、「免許証の確認」「交通ルール遵守呼びかけ」「車道上で停車して記念撮影しないように注意喚起」などを徹底するように呼びかけている。 運転している人からの苦情なども数多く寄せられているということだが。 柳澤秀夫SPキャスター: 基本的にはジュネーブ条約加盟国の免許でなければ、日本では、どこかの国の国際免許であってもだめだということ。海外の生活を考えると、国によっては簡単に運転免許証ってとれてしまう。そういうことを考えると安全第一に、しかも旅行会社など、観光客と旅行客を橋渡しするような所が事前に周知するような仕組みも必要な気がする。 (「イット!」10月11日放送より)
フジテレビ,社会部