阪神ドラ2・今朝丸、“餅トレ”で大幅増量だ!プロ仕様のボディー目指し「たくさん食べたい」
阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)が2日、兵庫県西宮市のグラウンドで自主トレを公開。新春の誓いとして打ち立てた高卒1年目での初先発初勝利へ向け、“餅トレ”による大幅増量を期す。身長1メートル87に対して現在の体重は77キロだが、当面の目標を90キロの大台に設定。かつて才木浩人投手(26)も取り組んだ増量法で、プロ仕様のボディーをつくり上げる。 新年の誓いはシンプルかつ的確だった。今朝丸が色紙にサインとともにしたためたのは「体を大きくする」。1メートル87という長身を生かすためにも、体重77キロからの大幅増は必須。プランを実行するべく、新年早々から“餅トレ”を敢行する考えを明かした。 「お餅は結構、体重が増えると聞いているので(たくさん)食べたいと思っています」 高校時代からあらゆる手を使って体重増を画策してきた。練習後に週3~4回のペースでラーメン店に駆け込んだり、1日最大10回、間食としておにぎりを頬張ったり…。それでも思うようなペースは描けず、3年間で5キロ増にとどまった。今回、1月上旬の入寮前までの“ラストスパート”として選んだのが、才木も入団2年目のオフに取り組んだことがある“餅トレ”。当面の目標である90キロの大台に一日でも早く到達させるべく、虎のエース右腕と同じ増量法を試みる。 「何が自分に足りないかと考えた時に、体を大きくしないとプロでは通用しない。土台づくりをまずはしたいです」 プロ仕様の体をつくった先に目指すのは、高卒1年目での「初先発初勝利」だ。こだわる理由がある。1学年上で大阪桐蔭出身のソフトバンク・前田悠が憧れの存在。「高校の頃、世代No・1といわれていた先輩。その前田さんが昨年10月にプロ初登板したので、自分はその前に投げたい」。その前田悠が初登板初先発した昨年10月1日オリックス戦は、3回6失点で勝敗なし。「初先発した時は、もちろん勝利を挙げたい」と“先輩超え”をもくろむ。 高卒1年目での「初先発初勝利」を達成すれば球団では83年の御子柴進以来の快挙。勝利に限っても、13年の藤浪晋太郎までさかのぼらなければならない。将来的な夢は大きく「200勝投手」。ルーキーイヤーから活躍することで、絵に描いた餅にはさせない。 (松本 航亮) ○…プロ入りに際し、サインを新調した。従来は名字の「今朝丸」を少し崩したような形だったが、新しく色紙に書き入れたのは「K、S、A」のアルファベットを崩した簡単なもの。「“今朝”の部分をかけました。自分で考えました」。旧モデルよりもシンプルにした理由について、「たくさん書くと思うので」と明かした。 ○…3月に兵庫県尼崎市に開場する2軍新本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」での登板を心待ちにした。「新しい球場のマウンドで早く投げてみたい気持ちはあります」。昨年12月には施設見学を経験。未完成ながら寮内や室内練習場などの雰囲気にも触れた。「1年目が終わったら体も大きくなるんじゃないかなって、そういうイメージは自分の中で湧いている」と心を躍らせた。