「ヒップホップ禁止令」報道 麹町中学校が一部報道内容を否定「週2回の活動を実施」現状を説明
東京都千代田区立麹町中学校は13日までに公式ホームページを更新し、一部で報じられた「ヒップホップ禁止令」について声明を発表した。 公式ホームページでは「今般、一部の報道機関より、ダンス部の活動について報道がなされ、ご心配をおかけしております」と言及。「現在、ダンス部の活動については、報道とは異なり、専門の指導者のもとヒップホップダンスを含め週2回の活動を実施しております」と一部報道内容を否定して現状を説明した。 また、今回の報道を受け、保護者に向けて同ダンス部の経緯や学校の方針、活動状況などを通知した文書も公開した。文書では、同ダンス部はもともと体育祭の応援団の一部として活動してきたが、コロナ禍で活動が制限され、大きな集団練習から小集団の活動に変化し、指導者や顧問の人材確保が厳しい状況が続いてきたため、持続可能な部活動の在り方を検討してきたと経緯を説明。 24年度の方針については「小集団での活動から、ダンス部として全員が主役となれる団体演技への挑戦をめざし、中学校体育連盟主催の公式大会を目指す方向性としました。大会における自由演技については、専門の指導者、顧問が生徒と意見を交わしながら創造していきます。(ヒップホップ系の動きを取り入れることもできますし、その他のスキルを生かすこともできます)」とした。 一部報道では、部員のヒップホップダンスの自主練習を制限したとされたが「3年生部員から、最後までヒップホップダンスを練習したいとの希望がありましたので、その練習については、適任の指導者を探すとともに、練習を継続して実施しています。また、発表の機会を、引退前に集大成として設定することとしています」と説明した。 また、これまでヒップホップダンスを披露してきた文化祭において、今年はダンス部の発表をしないことを学校側が決めたとの報道については「昨年度にご意見として寄せられた『一部の生徒だけが出演している』『文化祭に関わらない生徒が多い』等のご指摘を課題として受け止めています。今年度から、全校生徒が主役となり、普段の学習の発表の場となる行事を創造しているところです」とした。