個人投資家のミーム株熱狂復活、株高やFRBメッセージが後押し
(ブルームバーグ): 個人投資家が再びミーム株に熱狂している。米金融当局からの心強いメッセージやゲームストップへの業績期待、株高がデイトレーダーに高揚感をもたらしている。
個人投資家のオプション取引高は増加した。既に高い株価指数のさらなる上昇を想定したコールオプションが購入されている。投資家は、新規株式公開(IPO)を先週実施したソーシャルメディア企業レディット株の買いに動く一方、ミーム定番銘柄の株価も押し上げており、ゲームストップの株価は25日に15%高となった。暗号資産(仮想通貨)ビットコインも最高値更新へと押し上げられている。
ストーンXのグローバル・マクロ戦略ディレクター、ビンセント・デルアード氏は「適切な比較は2021年夏だろう」とし、「米金融当局の先週の会合結果が極めてハト派的だったことで、危険なしのシグナルが得られ、これが追い風になった」と指摘した。
S&P500種株価指数が今年に入り3カ月足らずで最高値を20回更新する中、機関投資家も立ち止まっているわけではない。だが、テクニカルストラテジストの間では一段の株高に懐疑的な見方が強まっており、プットオプションの需要が1カ月前から小幅に増加した。ウォール街の多くの専門家にとって、これほど高いバリュエーションは近い時期の調整を示唆しているが、多くの個人トレーダーにとっては全力で投資に向かう時期を意味する。
米金融当局が年内3回の利下げを示唆したことを受け、先週のS&P500種株価指数は2.3%上げ、週間上昇率としてこの3カ月で最大だった。今週はS&P500種が軟調な一方、レディットのフォーラム「ウォールストリートベッツ」の人気銘柄が急伸している。
ゲームストップが26日引け後に発表した第4四半期の売上高と調整後1株利益は予想に届かず、通常取引後の時間外で約18%下げる場面があった。
原題:Retail Investors Host Meme Stock Party In Face of High Rates (1)(抜粋)