本庄の小島南自治会が防災訓練&健康フェア バケツリレーによる消火訓練も
本庄市の小島南自治会自主防災隊が10月20日、同市民体育館跡地(本庄市小島南1)の広場で「小島南ふれあい防災訓練・健康フェア」を昨年に引き続き開いた。(本庄経済新聞) 【写真】「小島南ふれあい防災訓練・健康フェア」で水難救助訓練を披露する潜水士ら 約1200世帯から成る同自治会。昨年は雨天のため自治会館内で規模を縮小して実施したため、参加者も150人ほどだった。自主防災隊長を務める自治会長の鳥羽孝夫さんは「今年は風が強くて心配で朝5時に目が覚めた。屋外で実施できて良かった」と胸をなで下ろした。「強風のため、安全を第一に考え、ドローン飛行など予定の一部を中止または変更する」とも。 同自治会の自主防災隊女性部3人の司会によって行った開式で、児玉郡市広域消防本部・中央消防署の横山和幸署長は「消防機関もいっぱい車両を持ってきたので、大いに触れ合ってほしい」と呼びかけた。 当日は、同消防本部の署員をはじめ、本庄警察署員、陸上自衛隊員、同市市民生活部の危機管理課長ら、同市消防団第六分団員、炊き出しを行った「本庄上里学校給食センター」(小島南1)の職員、本庄市赤十字奉仕団員、本庄市自治会ドローンクラブ会員らを含め、地元住民約300人が参加した。 鳥羽さんは「今年の元日、能登で地震が発生した。8月には南海トラフ地震注意報が初めて出た。いつどこで起こるのか分からないのが災害。この防災訓練・健康フェアを通じて考え、備えるきっかけになれば」と話す。 バケツリレーによる消火訓練では、まず消防士が見本を見せ、その後、自衛隊員らと共に地域住民が参加して行った。40代女性は「実際に(バケツリレーを)するのは初めてだったので緊張した。貴重な経験になった」と振り返った。陸上での水難救助訓練では、一刻を争う状況下、潜水士3人が水難者を救助する一連の流れを披露した。 同自治会では昨年、DX推進担当の岩崎明さんが災害時に役立つ「緊急安否確認システム」を開発した。スマホアプリの「電話して」「助けて」などの項目をタップすると、同自治会の災害時対策本部のパソコンに氏名、電話番号、メッセージと共に居場所も地図上に表示されるシステム。当日も訓練の一つとして、地域住民らが同システムを試した。
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