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お金に苦労しない人生にするために、20代でできることは何でしょうか?　ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏は著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』で、お金の基本ルールを知ることだと主張しています。一体どんなルールでしょうか?　本書から詳しく紹介します。

未来の自分への〝プレゼント〞が貯金だ

お金って何だろう。1カ月働いて稼いだ給料で、家賃払って、スマホの料金払って、ごはん食べて、服や靴買って、音楽聴いて、デートして……。いま、生きるために使っている。そう、お金は、自分がいま生きるため、楽しむためにある。でも、それだけじゃない。お金を、将来の自分にプレゼントすることもできる。 半年後に海外旅行に行く自分のために、旅行資金をプレゼントしよう。3年後に1人暮らしを始める自分に、5年後に恋人と結婚する自分に、10年後に独立・起業する自分にお金をプレゼントしよう。 お金上手の基本は、いまの自分と、将来の自分のために、手元のお金をバランスよく配分すること。いまの自分も、10年後の自分も大切だから。将来の自分へのプレゼントが「貯金」。自分を愛しているから貯金する。愛のためだから、いま買いたいもの、やりたいことも我慢できる。そして未来が明るく輝く。

基本を身につけてセンスを磨こう

センスのいい人がいる。安い服でも、自分のためにデザインされたように着こなす。無造作に組み合わせた小物が決まっている。これは間違いなく才能だ。かなわない。でも、特別な才能がなくても、ネットや雑誌をチェックして、ファッショニスタの友人にアドバイスをもらえば、誰でもかなりいい線いける。 お金にも必要なのはセンス。生まれながらにお金の天才という人もいるだろうが、ふつうの人は、基本を勉強して実行して、センスが身についてくる。貯金をすれば貯金のセンスが、投資をすれば投資のセンスが磨かれていく。 ただし、ファッションと違うこともある。ネットの情報や人の成功話を、簡単に信じてはいけない。ワナや間違った情報がたくさんあって、本当の情報を見分けるのは大変。まずは、信頼できる本や、信頼できる有料のセミナーで勉強しよう。無料セミナーは、たいてい保険や投資商品や不動産を売りつけられる。この本を手に取ったあなたは、正しいお金のセンスを身につける一歩を踏み出している。