羽田空港で取材に応じたパリ五輪サッカー男子日本代表バックアップメンバーのＭＦ山田楓喜

　パリ五輪サッカー日本代表のバックアップメンバーのＭＦ山田楓喜（２３、東京Ｖ）が１９日、フランスに向けて羽田空港から出発した。１１日に国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が規則を変更したことで帯同が急きょ決まった山田は「ずっと準備はしてたので、別にびっくりはしていない。日本を勝たせるためには俺が必要なんじゃないかと思います」と強気に宣言した。 　ＪＦＡは当初、バックアップメンバー４人は大会に帯同しないとしていたが、１１日にＦＩＦＡが選手入れ替えの規則を変更したことで帯同を決定。山田にとって、一度は閉ざされたパリへの道が開けた。 　今春のＵ－２３アジア杯では、決勝戦で決勝ゴールを決めるなど優勝に貢献した山田。五輪本戦での活躍も期待されていたが、帰国後は心身の疲れの影響でクラブから一時離脱。本戦の登録メンバーから外れ、バックアップメンバーに選ばれた。落胆の思いもあったと予想されるが、山田は当時の意外な心境をこう明かした。 　「運が良いっていうのは分かっていたので、このバックアップの中に入れた時点で（パリに）行くことにはなるだろうなと思っていた。バックアップメンバーとしていくより、もう日本も俺を必要としてるなっていう、そういう気持ちでいます」 　「運が良い」と語った山田だが、いわゆる“持っている男”ではなく「引き寄せた」とあくまで自分自身がつかんだものだと話す。「１回（五輪メンバー選考）直前で休んで目指さなかったものが、ここまで（コンディションが）回復してこの２２人の間に争って入れるところまで戻ってきてるっていうのは、自分でもすごくびっくりしてるし、自信にもなっている」とし、「たぶん試合に出ることになると思うし、そこで日本を勝たせる、勝つのには自分が必要やなと思うんで、優勝して帰ってきたい」と金メダル獲得を宣言した。