【MLB】名遊撃手クロフォードが現役引退を表明 ジャイアンツでWS制覇2度 今年8月にカージナルス解雇
日本時間11月28日、ジャイアンツ時代に2度のワールドシリーズ制覇を経験した名遊撃手ブランドン・クロフォードが自身のインスタグラムを更新し、現役引退を表明した。「野球は物心ついたときから私の人生の一部であり、野球が与えてくれた機会と経験に私は感謝し続けるでしょう。時間は貴重です。大好きな野球に費やした時間に私はとても感謝していますが、今は私が最も感謝している人々と過ごすときなのです」とクロフォード。現役続行より家族と過ごす時間を優先する決断をしたようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在37歳のクロフォードは2008年ドラフト4巡目指名でジャイアンツに入団。ワールドシリーズ制覇の翌年、2011年5月にメジャーデビューを果たし、2012年から正遊撃手に定着した。2012年と2014年にワールドシリーズ制覇を経験したほか、オールスター・ゲームに3度(2015年・2018年・2021年)選出され、2015年にはシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。安定した遊撃守備は高く評価され、ゴールドグラブ賞はこの年を含めて合計4度(2015~17年・2021年)受賞した。 2023年シーズン限りでジャイアンツとの契約が満了し、今季はカージナルスへ移籍。新人遊撃手メイソン・ウィンの教育係としての役割を期待され、メジャー14年目にして初めて遊撃以外のポジションを守った(三塁)。しかし、29試合で打率.169、1本塁打、OPS.545と結果を残せず、8月に解雇。それ以降は無所属で過ごし、現役引退を決断するに至った。 ジャイアンツ13年、カージナルス1年のメジャー生活で通算1684試合に出場し、1404安打、打率.249、147本塁打、748打点、47盗塁、OPS.713を記録。決してスーパースターではなかったが、攻守両面で確かな実力を発揮し、堅実な活躍でチームに貢献した職人だった。なお、ジャイアンツは来年4月26日(現地時間)に本拠地オラクル・パークでクロフォードの引退セレモニーを開催することを決定している。