【日経平均株価考察】日本株は、企業の決算、衆院選などを控えて様子見傾向か
4万円を前に、小刻みな動きが続く
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を回復しており、さらなる上昇が期待されるところです。ただし、ローソク足の実体が短く、小刻みな動きが続いています。 今後はどのような展開になるでしょうか。25日線、75日線、200日線の主要な移動平均線が収れんするような形になっています。上昇トレンドでは逆に、これらの移動平均が扇型に開くような形になります。現状は、方向感が出しづらい相場になっています。 このような局面では、移動平均線の上か下かといった見方よりも、価格(横の水平線)で見ていったようがいいでしょう。直近の節としては、10月15日の高値(4万0257円)、9月27日の高値(3万9829円)などになります。3万8000円~3万9000円付近は、過去に売買が積みあがっており、抜けるのにパワーがかかるところでした。現状はそこを上抜けました。レジスタンスラインが、下値サポートラインに変わることが期待されますが、若干下値は弱いところ。判断が難しいようであれば、4万円台を回復してから出動しても遅くはないでしょう。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃