首相「茂木氏本人の説明が重要」 後援会、億単位の使途不明支出
岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、自民党の茂木敏充幹事長の後援会組織に使途の詳細が不明な支出が億単位あった問題に関し「指摘があれば本人が丁寧に説明することが重要だ」と述べた。「現行法の範囲で対応が行われていると思う」とも語り、法的には問題ないとの認識を示した。立憲民主党の蓮舫氏は「法律の抜け穴を使い、裏金をつくっている」と追及した。 蓮舫氏は、茂木氏の資金管理団体から後援会組織に10年間で3億2千万円超を移動していたと指摘。資金管理団体は、使途公開ルールが厳しい「国会議員関係政治団体」に該当するが、資金が移った後援会組織は「その他の政治団体」で支出の公開基準が緩く、政治資金の流れが事実上チェックできない形になっていた。 蓮舫氏は「使途のほとんどが不明だ」と批判。茂木派の新藤義孝経済再生担当相にも同様のケースがあるとして「茂木派方式ではないか」として、政治資金規正法改正の必要性を唱えた。