未来の広島に小学生が「レモン型コンポスター」を提案!「世界こども未来会議 in HIROSHIMA」
広島県内の小学生が自ら “住み続けられる未来の広島” のアイデアを提言する「国連を支える世界こども未来会議 in HIROSHIMA」が11月4日、広島市中区の広島県庁講堂で行われた。主催は広島県と一般財団法人ピースコミュニケーション財団。 【写真】最後は参加した広島の小学生全員がステージに登壇して記念撮影! 冒頭で同財団の一木広治代表理事は「この会議は皆さんの世代が未来をどうしたいか、そのためには何をしなければいけないか、意見を発信していこうということで始まった。今年も全国10カ所で開催するが、今日、最優秀賞に選ばれたグループは来年3月に東京都で開催する会議への参加権が与えられ、その場には日本に住んでいる海外のお子さんも参加する。さらに話し合った結果をニューヨークの国連本部で発表するので、今日は皆さんがいろんなことを考え、友達と話し合ってアイデアを発表していただければ」などと挨拶。
前半では子どもたちがグループに分かれ、アイデアをまとめるワークショップがスタート。子どもたちはまず、NTTが開発したウェルビーイングのために大切なことが書かれた18枚の「わたしたちのウェルビーイングカード」を使い、自分にとって何が大切なのかをグループ内で共有した後、“住み続けられる未来の広島” にとって大切だといえるカードを選んでさらに発表シートにまとめていく。
後半は、ワークショップでまとめた発表シートを元に、各グループがステージに上がってアイデアを発表。自身がアイデアを審査する立場でもあるため、他のグループの発表にも真剣に聞き入る子どもたち。発表後は広島テレビ放送報道部の庭田杏珠記者が、来年で被爆80年となる広島に向けた取り組み「NEVER AGAIN」のひとつ、被爆前後の白黒写真をカラー化して体験者以外にも身近に感じてもらう「記憶の解凍プロジェクト」についてステージトークを行った。
この日は審査員として一木理事をはじめ、湯﨑英彦広島県知事、広島ホームテレビの井手雅春専務取締役、テレビ新広島報道部の石井百恵副部長が参加。厳正な審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは飲食店や祭りからの生ゴミ、特に多く出るカキ殻を肥料に変え、規格外のレモンを消臭に使う「レモン型のコンポスター」を提案したグループとなった。 湯﨑知事は「レモンやカキ殻など、非常に広島らしさが現れたアイデアだった。カキ殻を分解するのは難しいかもしれないが、飲食店にコンポスターを設置することで、ゴミを出すのではなく循環させるモデルを広島らしく表現してくれた」などと評価。最優秀グループは来年3月に東京で開催する「第5回国連を支える世界こども未来会議」、同年8月に大阪・関西万博で開催する「国連を支える世界こども未来会議 FUTURE SUMMIT みらい総会」への参加権が与えられ、副賞に森永製菓より「キョロちゃんのお楽しみ袋」が授与された。