「点を取る以外でも勝たせられる」FWからCBにポジション変更。チームのために戦った京都橘の主将・宮地陸翔の想い「もっとみんなとサッカーがしたかった」【選手権】
帝京に１－２で敗れる
［高校選手権・１回戦］帝京（東京B）２－１ 京都橘（京都）／12月28日／国立競技場 【動画】開幕戦で帝京が京都橘を２対１で撃破！ スリリングなゲームのハイライトをチェック 第103回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕した。国立競技場での開会式後に行なわれた開幕戦で、京都橘（京都）は帝京（東京B）と激突した。 ２年連続11回目の出場で初めて開幕戦を戦った京都橘は、押し気味に試合を進めるも開始５分にCKから失点。後半には猛攻を仕掛け、後半33分にショートコーナーの流れから桐原惺琉のヘディングシュートで同点に追いついたが、直後に勝ち越しゴールを許して１－２で敗れた。 主将として最後までチームを牽引したCBの宮地陸翔は、昨年はFWとしてプレー。今年はボランチで起用されることも多かったなか、ボール奪取やプレス強度を米澤一成監督に高く評価され、チームの守備を安定させるべく今年の夏にCBにコンバートされた。 ポジションを変更した当初は「自分としては点を決めたいし、もっと前に行きたいという思いもあった」が、「このチームの事を考えると自分はセンターバックでプレーするべきだと分かっていた。点を取ること以外でもチームを勝たせられると思って受け入れた」と、今大会前に迷いは一切なくなったという。 しかし、チームは２失点を喫して選手権２年連続の初戦敗退。「入りのところがキーになってくると話していたけど、流れを自分たちに持ってこられず、相手に流れがいってしまった。同点ゴールの後にディフェンスラインの連係ミスで失点してしまって申し訳ない」と悔やんだ。 また「このチームでもっとみんなとサッカーがしたかったという気持ちが一番強い。準決勝、決勝でもまた国立でプレーしたい気持ちがあったけど実現できなかった」と涙を浮かべたが、「来年、１、２年にこの舞台に戻ってきてほしい」と後輩に想いを託した。 取材・文●中川翼（サッカーダイジェストWeb編集部）
