なぜ人気? 来園者数“1万人越え”の人気カバ「ムーデン」、大手企業をも虜にする理由と衝撃の経済効果をリサーチ
今、世界中で話題となっているコビトカバの赤ちゃん「ムーデン」。ネットに登場すると瞬く間にバズり、タイの動物園の来場者数は急増。ネット上ではムーデンに影響を受けたメイクやアートなどがトレンドとなっており、ムーデンの人気ぶりがうかがえる。 【動画】世界中で話題の赤ちゃんカバ「ムーデン」のかわいらしい様子
ネットで話題の赤ちゃんカバ「ムーデン」って?
2024年7月10日、タイのチョンブリ県にあるカオキアオ動物園で生まれたメスのコビトカバのムーデン。7月25日に一般公開が始まり、かわいらしいムチムチとした体とまあるい瞳、そして愛くるしい性格で徐々に世界中で話題に! “ムーデン”は、タイ語で「豚肉団子」を意味する言葉で、投票によって決められたそう。ホースで水を浴びたり、囲いの周りを滑ったり、飼育員の膝を噛んだりとかわいらしいムーデンの動画はバイラルになっている。 またコビトカバは絶滅危惧種で、現在野生で残っているのは3,000頭にも満たないという。コビトカバの保護に取り組む「Pygmy Hippo Foundation」によると、正確な寿命はわかっていないものの、30歳~50歳まで生きられるとのこと。
ムーデン効果で来場者数は急増
ムーデンがネットで話題になってから、カオキアオ動物園への来場者数は急増! 平日の来園者数は約800人から4,000人以上に、週末の来園者数は約3,000人から10,000人以上に増えているという。 5年ほど前から動物たちのかわいらしい姿を投稿してきた飼育員のアタポン・ナンディーさんは、生まれたばかりのコビトカバがたった数週間でこんなにも有名になるとは思っていなかったと『AP News』に語っている。 「予想以上でした。私は彼女のことをみんなに知ってほしかったのです。たくさんの人に彼女を見に動物園へ訪れてもらいたかったし、オンラインで見てもらいたかった。そして楽しいコメントを残してほしかった。こうなるなんて考えもしませんでした」 またムーデンがあまりにも有名になってしまったため、動物園は他者が商業化しないよう「Moo Deng the hippo(カバのムーデン)」の著作権登録と商標登録を始めたという。さらに、同園の絶滅危惧種の繁殖活動の資金を援助するために、現在ムーデンシャツとムーデンパンツを制作しているとのこと。加えて9月末からは、ムーデンの24時間ライブ配信も始まるそう。
大手企業もムーデンに夢中!?
ファンやデジタルクリエーターだけでなく、ムーデンは世界的な企業からも大人気なよう。マクドナルド、ユニバーサル・ピクチャーズ、Windows、ジュラシック・ワールド公式X(旧Twitter)など、多くの企業がSNSでムーデンとのコラ画像を投稿している。 弾力のあるかわいい体と愛らしい動きで、世界中の人々を夢中にしているムーデン。今後もきっと多くの人を魅了してくれるはず!
Harper's BAZAAR JP