初日の出を空から 長崎空港の開港50周年祝いフライト ANA
全日本空輸(ANA)は大村市の長崎空港の開港50周年を祝う「初日の出チャーターフライト」を1日、同空港発着で運航した。870人の応募者の中から当選した約150人が、高度約1万9千フィート(約5800メートル)から輝かしい夜明けを堪能した。 初日の出フライトはANAと長崎空港ビルディングが企画し、2年ぶり3回目。ANAによる初日の出フライトは長崎、羽田、成田の3空港だけだった。 午前6時半過ぎに離陸し五島灘を北上。座席位置にかかわらず日の出を楽しんでもらおうと、対馬や壱岐上空では旋回、蛇行した。7時15分ごろ、山の稜線(りょうせん)から鮮やかなオレンジ色の太陽が現れると、機内は「きれい」などの歓声に包まれ、乗客はスマートフォンやカメラで絶景を撮影していた。 この後、福岡市から周防灘、くじゅう連山、阿蘇、天草諸島まで遊覧飛行した。 祖父母と母、弟との家族5人で参加した諫早市立喜々津小の山崎さんは「真っ黒な空が少しずつ明るくなりきれいだった」と笑顔をみせた。 長崎空港ビルディングの衛藤勇社長は「皆さまとともに、よい1年になることを祈ってスタートしたい」と節目の年に期待を込めた。